2005-11-19から1日間の記事一覧

『ロンリー・ハーツ・キラー』(星野智幸)と『千年の愉楽』(中上健次)

●『ロンリー・ハーツ・キラー』(星野智幸)という小説は、書評を書いた時に3回は読んでいるので、今回で少なくとも4回は読んだことになるのだが、この小説の素晴らしいところは何と言っても、最終章(昇天峠)にあるように思う。非情に厳しく考え抜かれて書かれ…