2006-01-12から1日間の記事一覧

柴崎友香『また会う日まで』(3)

●小説のなかに実在する地名やその風景が描かれる時(つまり、実在する「ある領域」が示される時)、それは一体どういう効果をもつのだろうか。随分の話だけど、学生の頃に友人が、新宮に行くと中上健次の小説の通りに歩くことが出来る、というようなことを言っ…