2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

●坂本一成設計の「egota house B」の見学会に参加させていただいた。 ●建築物を観るというのはどういうことだろうか。今日思ったのは、だいたい三つくらいの層があるということ。(1)自分の身体で建築物の内部を歩いて空間を味わうように感じ取ること。(2)空…

●『あなたのための物語』(長谷敏司)を読んだ。 読んでいる間何度か「自分が死ぬ」ということへのリアルな恐怖に襲われた。それは、死を目前とした主人公に感情移入する、あるいは同調する、ということとは違っている。それは、おそらくずっと自分のなかにあ…

●お知らせ。明日、8月30日付けの「東京新聞」夕刊に、東京ワンダーサイト渋谷でやっている「トーキョー・ストーリー2013[第3章]私をとりまく世界」展の、池田剛介の作品について書いたレビューが掲載される予定です。この展示については14日の日記にも書いて…

●相変わらず暑いけど、ちょっと前の暑さとは質が違ってきた感じがする。

●昨日、宮崎駿が『風立ちぬ』を製作している過程のドキュメンタリーをテレビでやっていて、こういうのは絶対、なんでこんな風にまとめちゃうのかなあというような型通りのつまらない形にまとめられちゃってるんだよなあと思いつつも観たのだが、案の定その通…

●『おおかみこどもの雨と雪』をDVDで観た。これは良かった。ぼくは今まで細田守とはまったく相性が悪かった。『時をかける少女』はどうしても好きになれない(というか嫌いだ)し『サマーウォーズ』もどこが面白いのかさっぱり分からなかった。「ぼくらのウォ…

●昨日の夜中と、今日の午後、うちの近くではかなり久しぶりの強い雨が降った。買い物の帰りに午後の雨に降られて(傘は持っていたが買った物---紙や麻布を含む---を濡らしたくなかったので)駅近くのファミレスに避難する。八月最後の日曜のせいか、ファミレス…

●キャンバス(F15)に、モデリングペースト、水彩絵の具。 ●『もののけ姫』。改めて、これはすごいな、と思った。ただ、とんでもなくすごいことは確かなのだけど、いまひとつ面白くない。とはいえ、いまひとつ面白くないということをもって否定できるような、…

●キャンバス(F15)に、モデリングペースト、水彩絵の具。 ●内側がいつの間にか外へとせり出し、外側がいつの間にか内へと巻き込まれている。だから、絶対的に開かれているとも言えるし、絶対的に閉じているとも言える。全てが外であり、すべてが内でもある。…

●水彩紙に水彩で描いた。 ●『紅の豚』をDVDで観た。これは初めて観た。変なダンディズムとかが満載なのではないかという先入観があって(公開時の宣伝の仕方がそんな感じだった)これまで避けていたのだけど、そういう作品では全然なかった。 他の宮崎作品で言…

●『風立ちぬ』を観てから、いくつか宮崎駿をDVDで観直した。具体的には、『風の谷のナウシカ』、『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』。この四本を選んだ意図があるわけではなく、近所のレンタル店の貸し出し状況が反映されたに過…

●今日描いた。キャンバス(F15、P15)に、モデリングペースト、水彩絵の具。 ●リュック・ボルタンスキーの本を読んでいたら、「わたしには画家の弟がいるのですが…」と書いてあって、リュック・ボルタンスキーとクリスチャン・ボルタンスキーが兄弟であること…

●水彩紙に水彩で描いてみた。

●人は、宇宙人好き系の人と幽霊好き系の人に分けられる、ということを以前に書いたことがあるのだけど、それとはまた別の次元で、ゾンビ好き系の人と自動人形好き系の人との違いもあるように思う。宇宙人好き系/幽霊好き系というのは、その人にとっての「超…

●進化論は、人間の人間自身による(というか、生物の生物自身による)自己言及で、物理学は、宇宙の宇宙自身による自己言及であるとも言える。なぜ宇宙があり、なぜ生物が生まれたのかということも驚くべきことだけど、それよりむしろ、なぜ、この宇宙に「自己…

●最近、水彩絵の具の発色の美しさにハマっていて、この感じをなんとかタブローに生かせないだろうかと考えている。それで、受験生時代に、キャンバスの表面に、下地としてモデリングペーストをナイフで粗く不均一に塗布していたことを思い出した。モデリング…

●これは昨日撮った。 ●モノとコトとの違いを、関係を対象化すること(そのような方向性)と、対象を関係化すること(そのような方向性)、という風に考えることもできる。そう考えれば、それらはコインの裏表のように切り離せないことになる。 例えば「げんしけ…

●『次の朝は他人』(ホン・サンス)をDVDで。何なのだろうかこれは。すごく不思議な映画だ。映画のなかで雪が降っているということが、こんなにすごいことなのか。ホン・サンスがこんなにうつくしい映画を撮るのか、と少し驚いた。ホン・サンスの映画以外の何…

●『ムーンライズ・キングダム』(ウェス・アンダーソン)をDVDで。前半は完璧に素晴らしく、ただ唖然として画面を眺めていたけど、後半はイマイチという風に感じてしまった。イマイチというのは言い過ぎか。 最初に少年と少女の駆け落ちがあって、二人が連れ戻…

●ペインティング(F15号) ●『よく知りもしないくせに』(ホン・サンス)をDVDで。いや、ホン・サンスは本当にすばらしいなあと思うのだけど、どこが、どうすばらしいのかを言うことはとても困難だ。 映画監督である主人公は、映画祭で訪れた土地で古い知り合い…

●ペインティング(F8号)。 ●『げんしけん二代目』六話。女子高でバスケ部に所属する男装女子高生が実はショタ好きとか、BL好きで腐女子に混ざりたいために女装する男の娘はリアルではゲイというわけではないけど、でもその男の娘はサークルの先輩(男)をBL妄想…

●ドローイング ●地元のシネコンで『風立ちぬ』を観た。この面白くなさは何なのだろうか、というのが第一印象だった。面白くない=駄目だ、と言っているのではなく、「これは何なのか」という強い戸惑い。 勿論、宮崎駿だから、個別の場面や描写ではすごいと…

●暑かった。 ●『ハハハ』(ホン・サンス)をDVDで。先輩と後輩がバッタリ出会い、酒を酌み交わしながら女の話をする。互いにまったく別の話をしているつもりが、実は二人の話に出てくる登場人物は重複している。二人はそうとは知らないまま(終始すれ違ったまま…

●ドローイング。 ●『舞面真面とお面の女』(野粼まど)。「舞面真面」は人の名前で「まいつらまとも」と読む。昨日も書いたけど、これは一冊でアニメの一話分、小説の一章分くらいに考えた方がいいのかもしれない。 ある段取りに導かれて、ある地点まで到達す…

●暑かった。 ●『教授とわたし、そして映画』(ホン・サンス)をDVDで。久しぶりにホン・サンスを観たけど、ホン・サンスは相変わらずホン・サンスだった。偉大だというのは、誰々と比べてこちらの方が上だとかいうことではなく、唯一無二であるということで、…

●「日経サイエンス」七月号の量子ベイズ主義についての記事を読んだ。 波動関数は例えば電子がある位置に存在する確率を導き出す。それを「電子が確率的に存在する」と解釈するといろいろ問題が出てくる。ところで確率には二種類の考え方がある。一つは頻度…

●野粼まど『know』を読んだ。一章を読んだところで「おお、すげえ」と興奮して勢いでアマゾンで同じ作者の本を何冊も注文して、それから二章以降を読んだら「あ、そこまででもなかったのかも…」となったのだけど、それでも、相当興奮したし面白いことに違い…

●一枚の十分に大きなフレーム(具体的には788×1091mmの画用紙)のなかに、異なる二つの起点をもつ複数の線たちの関係づけを、同時進行的に行ってゆく。要するに、一枚の大きな紙のなかに、二つのドローイングを同時並行的に描いてゆく。それらは、同時進行では…

●『群れは意識をもつ』を読んだ後で改めて西川アサキ「「この手」をどうするのか?」(「現代思想」フォン・ノイマン特集)を読むととても面白い。個が個として保たれたままでも「群れ」は群れとしての意識をもつ(群れ内部に、外的な環境を表象し、それを対象…

●七月に撮った写真。その二。 ●今日のドローイング。画用紙にクレパス、サイズは788×1091mm。