2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

●ぼくにとって、ゴタールの3Dによって突きつけられるものは、「ゴダールは何をしているのか」というより、「わたしたちの知覚(脳)はどうなつているのか」ということの方だ。今、「青と黒」に見えるのか、「白と金」に見えるのか、という画像が話題になってい…

●観たのは一昨日だけど、三菱一号館美術館の「ワシントン・ナショナルギャラリー展」がよかった。印象派周辺のメジャーな画家の作品を集めただけで、しかもこれといった目玉になるような作品もなく、ほとんど小品ばかりという地味な展覧会なのだが、一点一点…

●CAMP「えをかくこと」の新年会に参加させていただいた。会場のHIGURE 17-15 casに着いて、あ、ここは前に「組立」をやっていた場所だ、と気付いた。着くまで気付かなかったのは、夜道だったせいなのか、「組立」の時とは違う経路でたどり着いたからなのか。

●『ユリ熊嵐』第八話。思いの外『嵐が丘』っぽくなってきた。ちょっと前から匂わされてはいたが、今回はっきり、透明な嵐=同調圧力という解釈がミスリードであることが明らかになった。排除の対象は匿名なものたちの投票(空気)によって決まるのではなく、は…

●アニメ版「エンドレスエイト」は人工知能のテストに使えるのではないか、という話を聞いた。人工知能に「エンドレスエイト」の何話分かを観せて、それらが皆「同じ話」を語っているということが分かれば、人工知能は一つ課題を越えたことになる、と。 ●現代…

●右翼と左翼の違いは柄谷行人で説明できるのではないか、という半ば冗談のような話を聞いた。『探求2』には、「単独性-普遍性」の軸と「特殊性-一般性」の軸とは違う、ということが書かれている(「この私」とは、特殊性、個別性ではなく単独性の問題である、…

●クラウスの「彫刻とポストモダン」(79年に書かれた)を読み直して、前にレヴィ=ストロースについて調べた時に理解しようとしたクラインの4元群をもう一度おさらいしてみた。 オーストラリアのカリエラ族では、そのメンバーが婚姻関係において四つのグループ…

●浪人時代の恩師が亡くなったという連絡を受けて動揺しています。大学に入ってからはお会いすることはほとんどなかったですが、ぼくにとって、美術における最初の先生でした。 ●『ユリ熊嵐』第7話。今回の銀子の話、かなり直接的というかえげつないというか…

●シネスイッチ銀座に、ゴダール『さらば、愛の言葉よ』を観に行った。映画がなかった時代に初めて映画を観た人は、こういう驚きを経験したのではないか、というような驚き。なんだこれ、なんだこれ、なんだこれ、なんだこれ、と思っているうちに七十分が過ぎ…

●昨日の日記の「作品の階層構造」の図は、下のように書いた方がよかったかもしれないと思った。抽象機械をつくる(が産まれる)ことで、「作品」という、表層と深層とを貫く力(働き)が生まれる。あるいは、作品(貫く働き)の成立によって事後的に「抽象機械」が…

●おそらく、「作品」を読むときに、その最も浅い層にあるのは意味だろう。そこからもう一層深く入り込むと、意味の召喚を可能にする形式に行き当たることになり、さらに層を下れば、その形式を可能にしている構造を読むということになる。そしてさらにもう一…

●出かけた帰り道、間違えて湘南新宿ラインの逗子行きに乗ってしまい、大船を過ぎて「次は北鎌倉」というアナウンスがあってはじめてそのことに気がついた。あーっ間違えた、と思い、大船と北鎌倉なんてほんとにすぐ近くなのだが、こっちの方にはなかなか来な…

●『パノララ』(柴崎友香)。たぶんこの小説は予備知識なしで読んだ方がいいと思うので、まだ読んでいなくて読むつもりの人は、以下の文章を読まないほうがいいかもしれません。 ●二人のカリスマ(みすず、吉永)と二人の母親(みすず、真紀子の母)の話というべき…

●『パノララ』(柴崎友香)を読んだ。びっくりした。とりあえず、今日はこの驚きを記しておきたい。 もう一つ。今まで読んだ柴崎友香の小説なかで最もヘヴィーだった。前半を読んでいる時には、まさかこんなヘヴィーな話になるとは思わなかった(ぼく自身が、こ…

●押井守の「パトレイバー2」を改めて観直してみた。 一方に、カリスマ的な、孤高のテロリストのリーダーがいて、その策略によって自衛隊と警察とが対立するという危機的な事態が引き起こされ、その状況に対し、自衛隊や警察、そして政府といった正規の組織(…

●どんなに拡大しても細部がくっきりしている、10K画質によるタイムラプス画像。 http://www.gizmodo.jp/2015/02/timelapse-shot-in-10k.html 技術の具体性を知らないぼくのような素人はすぐに飛躍した妄想を発動してしまうので、ここまで来たら、そう遠くな…

●深夜アニメ。「寄生獣」が18話目になって面白くなってきた。原作は知らないのだけど、ぼくはこの作品を特に面白いとは今まで思わなくて、とはいえ、オーソドックスにエピソードをきちんと積み上げてくる作りが「見やすい」感じなので今までずっと観つづけて…

●『ユリ熊嵐』の第六話を観た。六話の直接的な感想ということではないのだけど、観ながら考えたことを書く。 幾原作品では、具体的なイメージと抽象的な概念が同列に並んでいる。それは、具体的なりんごと、「果物」という概念が、一枚の皿の上に並んで出さ…

●7日の日記に、映画『アヒルと鴨のコインロッカー』の分析が24ページにもなってしまって、これでは一望性がない、ということを書いた。これは、ぼくにはある複雑さをできるだけまるこごと、そのまま捉えたいという気持ちが強いからなのだが、これをもう少し…

●たとえばサンデルが『これからの「正義」の話をしよう』に書いていることは、「最大多数の最大幸福」みたいな功利主義を批判して、そんなこといって「個」の幸福に基盤をおいても、理念(正義)がなければなにが幸福なのか(例のトロッコのサンデル問題のよう…

●「サイエンスゼロ」で細胞操作の話をやっていた。絶滅危惧種の細胞(特に生殖細胞)を冷凍保存するということがなされていて、でもその時、精子に比べて卵を保存するのは難しく、特に魚類の卵は大きくて、油や栄養を多く含んでいるから現状では保存は不可能な…

●昨日の日記に書いた映画版『アヒルと鴨のコインロッカー』の物語の構造分析をしたのは一か月くらい前のことで、別に何かのためということもなく、映画の最初の三十分くらいがとても見事だったので、「へーっ」と思って、その仕組みをちゃんと知りたくてやっ…

●原作の小説は読んでないのだけど、映画『アヒルと鴨のコインロッカー』はちょっと面白いと思っていて、それは、リンチの『ロスト・ハイウェイ』がやったようなことを、理詰めで成立させていると思うからだ。理詰めで、というのは、この映画は、すべての細部…

●昨日、ニコ生でやっていた「全脳アーキテクチャ勉強会」の中継を観ていて、酒井邦嘉の「脳科学から見た言語の計算原理」という発表がとても面白かった。チョムスキーの普遍文法を援用した、脳による文法計算の研究で、例えば、外からの(fMRIなどの?)計測に…

●『ユリ熊嵐』、第五話。今回は、作画がちょっと弱かった気がする。この作品は、動きで見せるようなものではなく、動きが少ない分、止め絵のレイアウト、様々なレベルでのイメージのモンタージュ、カット割りのリズムやタイミング、反復とずらし、音響などで…

●『楽園追放』をDVDで。うーん、これはなあ、という感じ。 まず、前半はおもろいと思ったところが一つもなかった。唯一の見所がセルルック3DCGでここまで出来るのか、という技術的なことくらい。とはいえ、これだけ出来るというのはすごい、と素直に思う。(…

●一月に撮った写真。その二。

●「個」というのは、偶然と限定で出来ているのではないか。例えば、サイコロの目は六分の一の確率で出る。六万回サイコロを振れば、ほぼ正確にどの目も一万回ずつ出るだろう。しかし、サイコロを六回だけしか振らないとすれば、その六回ですべての目が均等に…