2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

●「現代思想」の清水高志さんのジェイムズについてのテキストがすごく面白い。ぼくはこういう話が好きなのだなあと改めて思った。 ●清水高志「鍵束と宇宙」(「現代思想」2015年7月号)より。 《「具体的な一片の経験」が、ある「一群の経験」のうちに置かれる…

●ひかりと矩形(4)。

●qpさんも、ブログに昨日の空の写真をアップしていた。 http://d.hatena.ne.jp/com/20150627 ●大他者が、自身の欠如を埋めるために、私に享楽を差し出すことを要求している、と考えている者が神経症者だ、と、『人はみな妄想する』(松本卓也)に書いてあった…

●今日の夕焼け。 ●ひかりと矩形(3)。

●自我に統一性を与えるのは共同体であり、「一般化された他者」であるみたいな社会学的議論は、五十年代のラカンの、「大他者(シニフィアンの大他者)の大他者(法の大他者)」として「父」が機能する(〈父の名〉を排除すると精神病者になる)という議論と同型で…

●なんとなく、『ベイマックス』をブルーレイで観てみたのだけど、単純な疑問として、なんでベイマックスというキャラを最後までちゃんと生かさなかったのだろうか、と思った。あんなに完成度の高い、いいキャラを創造しておきながら、中途半端にしか使えてい…

●『響け!ユーフォニアム』第12話。上手いなあ、作り込んでるなあ、と。本当は「内容はベタで上手いだけの作品なんて…」と皮肉の一つも言いたいのだけど、あまりに上手いので素晴らしいとしか言えない。今後おそらく、アニメに限らず、あらゆる「物語を書く(…

●最近改めてラカン派に興味がある。みんなが、社会とか政治とか、そんなことばっかり言っててつまらないと腐っている時に、『人はみな妄想する』(松本卓也)のような本が読めて、癒されるというか、元気がでる。 ●以下は、『人はみな妄想する』より引用。 《(…

●ひかりと矩形(2)。

●ひかりと矩形。

●ここ四日、完全にひきこもってずっと本を読んでいる。

●外から見ても、どこまで読んだかすぐ分かる。

●お知らせ。6月19日(金)付けの、東京新聞夕刊に、ギャラリーαМでやっている村上華子展のレビューが掲載される予定です。 ●「ユーフォニアム」は京アニ史上でも最強のクオリティなのではないか。監督が石原立也で、キャラクターデザイン・総作画監督が池田晶…

●『響け!ユーフォニアム』11話。そんなのはじめから分かってるよ、というくらいの王道(お約束)展開なのだけど、それでも素晴らしい。地図で見るとほとんど同じ地形で同じ道筋なのだけど、実際にそこを歩くと大違い、みたいな感じ。物語は一言で要約できる。…

●『ヘウォンの恋愛日記』(ホン・サンス)をDVDで。『ソニはご機嫌ななめ』は、構造的にひねった作品(「ソニは存在しない」的な)だったけど、こちらはストレートに主人公ヘウォンの話。ヘウォンのための映画。 すごく面白くて、90分の間瞬きをする余裕もないく…

●『リアリティのダンス』(アレハンドロ・ホドロフスキー)をDVDで。かなり凡庸な映画だった。最初は、監督自身の自伝的な話かと思ったら、むしろ父の方がメインだった。マッチョな父であり、共産党員として、消防団員として、社会的正義への志もあった男の、…

●『ソニはご機嫌ななめ』(ホン・サンス)をDVDで。ホン・サンスに外れなし、で、ホン・サンスの映画がイマイチだと思ったことは、今までないような気がする。 ホン・サンスはおそらく一方で、ヒッチコックに連なっているような作家で(関係-構造の変化を「観客…

●『長門有希ちゃんの消失』。十一話になってようやく、しかも唐突に面白くなったので動揺した。この弛緩した作品を惰性でここまで観つづけてきてよかった。 考えてみれば、『涼宮ハルヒの消失』のラストでは、改変世界の長門有希(の人格)は消失したのだった…

●『響け!ユーフォニアム』は、一話と九、十話しか観られていないけど、これはかなりすごいと思う。まるで昔の大映ドラマ並みに、様々な物語要素(葛藤要素)を暑苦しいほどにがんがん詰め込んでいるのに、まったく暑苦しなく、とても上品なものになっている。…

●「新潮」で磯粼さんが蓮實重彦と対談してる。磯粼さんと蓮實重彦が一緒にいる場面を想像すると、なんか可笑しくて笑える。 ●(ちょっと昨日のつづき)はじめから三項関係がある(例えば、母子の密着的な鏡像的・想像的な関係においても「想像的ファルス」が機…

●五十年代のラカンはクラインの対象関係(前エディプス期)を批判する。『人はみな妄想する』(松本卓也)では次のように書かれている。 クラインは、妄想分裂ポジション(3〜4ヶ月)の時点では子供は、母親を統一された対象とは把握できず、その関心は乳房などの…

●ギャラリーαМで観た村上華子展が面白かった。 ある意味、キャプションの言葉だけあれば「物」はなくてもコンセプトは伝わる。キャプションの横に添えられたようにある「物」は、一応、キャプションで表明されているコンセプトをパフォーマンスとして示して…

●「虚の透明性」というのは、世界のなかの多様性ではなく、それ自体として多様性のある世界そのものの多数性のことで、つまり多世界性ということなのだなあと思った。 セザンヌを観るとき、我々はイーガンの「無限の暗殺者」のような世界にいる。「無限の暗…

●深夜アニメ。『放課後のプレアデス』。この作品の大きな設定は、あくまで小さな物語に奉仕するためだけにある、というコンセプトなのだろうか。 すばるとみなととはかつて、既に出会っていた。かつての出会いの場所が病院であることは、みなとがもともと温…

●「私的規則の不可能性」(ウィトゲンシュタイン、クリプキ)と、その議論を前提とした上で「私秘性を考えること」(クワイン、デヴィドソン、永井均、西川アサキなど)との関係、というか相克。私が、「私は規則Aに従っている」と言えるのは、私が属する共同体…

●神楽坂の日本出版クラブ会館で、日本国際児童図書評議会によるJBBY賞の授与式及びパーティー。ここは以前に、西川アサキさん、金子遊さんと、「週間読書人」の(『吉本隆明論集』の)鼎談をした場所だと、着いてから気付いた。 受賞したのは勿論ぼくではなく…

●ついつい我慢できなくて、『響け!ユーフォニアム』の一話だけを、ネットに違法にアップロードされている動画で観てしまった。たいへんに素晴らしかった。何故、これを最初から観なかったのか。つづきはちゃんとDVDで観ます。 キャラの配置も物語も、青春モ…

●いままで散々、今期はぱっとしたアニメがないと書いてきたのだけど、『響け!ユーフォニアム』の存在にまったく気づいていなかった。京都アニメーションで、山田尚子が「シリーズ演出」になっている。なんでこれを観ていなかった……。 いきなり9話から見たの…

●五月に撮った写真。その二。

●五月に撮った写真。その一。