2018-10-10から1日間の記事一覧

●「いかれころ」(三国美千子)を読むと、中上健次を読み返したくなる。「いかれころ」は、一方で、82年当時の特定の土地の風俗を丁寧に描出している小説であると思うが、他方で、あきらかに「権力関係」を書こうともしているように思われる。それも、抽象的な…