2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2025-08-31

⚫︎dip in the poolのインスタグラムを発見して動揺している。(ノスタルジー消費狙い的な一時的再結成とかではなく)今なお現在形で活動が継続されている ! ! !。まじか、驚いた、すごい、素晴らしい(ぼくが無知で知らなかっただけだが)。 https://www.ins…

2025-08-30

⚫︎公開された『海辺へ行く道』(横浜聡子)のネットにあがっている感想をいくつかみていたら、「正方形に近い変わった画面サイズ」みたいなことを書いている人が何人もいて、今やスタンダードサイズはそんなにまで馴染みのないものになってしまっているのか…

2025-08-29

⚫︎『マトリックス』を観た。これ、20世紀の映画なんだよな、と(1999年製作)。昔はあまり好きではなかったが、改めて観て、思いの外面白く感じた。新しい世界観を、「(バレットタイムなどの)新しい技術」と「古い物語(神話的ファンタジーの定型であり「…

2025-08-28

⚫︎夜中になんとなくヒッチコックの『レベッカ』を観ていた。動機としては、ヒッチコックはマンダレイのお屋敷をどんな感じで撮っていたかなあということへの興味だった。建築空間とフィクションのようなことをここのところ考えているので。 それはともかく、…

2025-08-27

⚫︎また、グレアム・ハーマンの本(電子書籍)を買ってしまった。『The Graham Harman Reader』と『The Prince and the Wolf』。前者は、単行本未収録の短編集のようなものだが(追記、必ずしも単行本未収録に限らないようだ)、全部で883ページもある。後者…

2025-08-26

⚫︎U-NEXTで『ひまわり』(行定勲)。2000年公開の映画で、ぼくはこれを2001年の5月にレンタルしてきたVHSで、ブラウン管テレビで観た。24年前に、一度だけ観た映画で、それも、すごく素晴らしいと思ったわけではない。でも、強く印象に残り、この映画のこと…

2025-08-25

⚫︎『海辺へ行く道』(横浜聡子)について、パンフレットのテキストには書ききれなかった特徴の一つに、140分という上映時間がある。だいたい二時間くらいという常識的な上映時間から少しだけズルッとはみ出している感じ。90分から100分くらいでシンプルに語…

2025-08-24

⚫︎お知らせ。29日公開の映画『海辺へ行く道』(横浜聡子)のパンフレットに、「紛い物とミメーシス」というレビューを書いています。以下、その一部を引用します。 ペテン師たちは自分を「正規品」に見せるためにもっともらしいことを言う。A氏は奏介に、「…

2025-08-23

⚫︎詳細はあまり書けないが、VECTIONで、AI(LLM)と共同で創作する実験をしている。AIは今のところ、翻訳や要約や、なにかしら資料をこちらが提示してそれを整理したり形式化したりすることにはとても高い能力を示すが、少なくとも現状では、企画やアイデア…

2025-08-22

⚫︎映画美学校が製作した『アンティゴネイタス』は、なぜなのか分からないが、ぼくにとってはすごく「腑に落ちる感」の強い映画で(誤解かもしれないが、なんかすごく「わかった」感がある)、これをきっかけに、今まで苦手だと思っていたギリシア悲劇を読め…

2025-08-21

⚫︎これは素晴らしい。『世界泥棒』をちゃんと読み返さないと。 【新刊】作家・桜井晴也さんの長編小説『愛について僕たちが知らないすべてのこと』を刊行します。夏休みの教室で待ち合わせる4人の生徒たち。そこに突然、“戦争”がやってくる——。混沌の今に問…

2025-08-20

⚫︎図書館で借りた本(森川すいめいの本は10年近く前のものだから、現在は変わってきているかもなあと思う)。 ⚫︎放出本をもらってきた。

2025-08-19

⚫︎最近、YouTubeを観ていると、水野美術館という美術館のチャンネルで、おそらく学芸員だと思われる女性が、川端龍子について語っていると思われる動画のサムネイルが(動画を観てはいないので「思われる」だが)、すごく頻繁に表示されるようになった。動画…

2025-08-18

⚫︎映画美学校製作の『アンティゴネイタス』を観た。映画美学校の高橋洋チームの作る映画は常に刺激的で面白いのだが、これは一つの完成形に至ったといえるのではないかと思った。『ソドムの市』の要素、『狂気の海』の要素、『ザ・ミソジニー』の要素のすべ…

2025-08-17

⚫︎『魔法少女山田』をU-NEXTで観た。まずその複雑さに驚いた。あんまり複雑なのでこっちの心がついていけないよ、というくらい複雑だ。 とりあえず、貝塚という男性が(自分の過去とも密接に関係があると思われる)「歌うと死ぬ」といわれている歌の因果を探…

2025-08-16

⚫︎現代の哲学者は動画で語る。「Graham Harman」で検索すると、いくらでも動画が出てくる。下はそのうちの、比較的最近のもの(近著についても語っている)。そこにはミスティフィケーションはない。深遠なる哲学を語る賢者であるかのように見せかける演出は…

2025-08-15

⚫︎「芸術」は、その構成要素としての人間を不可欠とするが、同時に、それ自体としては人間から自律している、というハーマンの(ハーマン自身によるとカントの形式主義を受け継ぎつつ改良したという)考え方は、他にないオリジナリティを持ちつつ、簡単には…

2025-08-14

⚫︎母の実家は農家で、とにかく敷地がでかかった。周囲に家がまばらにしかない田舎だったとはいえ。ちょっとした高台のようなところに家が建っていて、軽トラックも置かれている車庫兼農具倉庫の脇にはとにかくやたらでかい木が一本あった。家の建つやや高い…

2025-08-13

⚫︎吉本隆明の「中上健次私論」という講演の記録が残っている。例のほぼ日のアーカイブだ。 www.1101.com ここで吉本隆明は、常識的な中上健次の読まれ方とは大きく違うことを一つ言っている。多くの人は中上を「アジア的段階」に資質(可能性)を持つ作家だ…

2025-08-12

⚫︎パンを食べる習慣が、もう20年以上になると思うがずっと途切れていた。菓子パンや調理パンのようなものを食べることはある(とはいえ、けっこう稀なことだ)。喫茶店でサンドイッチを注文することはある(いや、そんなにはないかもしれない)。料理にかけ…

2025-08-11

⚫︎ハーマンにおいて、「幽霊」や「死後」という概念はどのように考えられるのだうか。オブジェクトが存続する限り、あらゆる状況や関係に還元されることのない、それ自体として自律した内的な何かが存続し、そのようなオブジェクトの存続によってこそ時間が…

2025-08-10

⚫︎Gemini 2.5 proの要約能力が素晴らしいので、なんかやけに楽しくなってきてしまって、いろんなテキストをどんどん要約してもらいたくなってきてしまう。 (もはや、外国語で書かれた哲学や人文系のテキストをAIで翻訳したり要約したりして読むことに何の抵…

2025-08-09

⚫︎書くリズムと読むリズムは違うなあと思う。ぼくは、文章を書くときにやたらと読点を入れがちがだ、読み返した時にそのほとんどを消してしまう。ならばはじめから打たなければいいのにとも思うが、そうもいかないようだ。 ⚫︎Gemini 2.5 proの、あまりの要約…

2025-08-08

⚫︎どうでもいい話。Googleでエゴサするとこういうのが出てくるが、学歴詐称になってしまうのでやめてほしい(インスタグラムのところ)。 これはおそらく小鷹研理さんの経歴だと思う。どうしてこうなってしまったのか。 ⚫︎市立図書館には、「ユリイカ」もな…

2025-08-07

⚫︎以下は、『Time as Form: Lessons from the Bergson-Einstein Dispute(形式としての時間:ベルクソンとアインシュタインの論争からの教訓)』(Elie During)を、Gemini 2.5 proに要約してもらったもの。 Time as Form: Lessons from the Bergson-Einstei…

2025-08-06

⚫︎(一昨日からの続き)『Objects Untimely』は、グレアム・ハーマンとクリストファー・ウィットモア(考古学者)による共著だ。考古学者であるウィットモアが、なぜ、オブジェクト指向存在論を提唱する哲学者と「時間の哲学」にかんする本を書く必要があっ…

2025-08-05

⚫︎昨日の日記の「補遺」として、昨日引用した「要約」だけではわかりにくかった、マクタガートの時間論についても、Gemini 2.5 proに説明してもらった。ただし、いきなり、マクタガートの、時間の「A系列」と「B系列」、および「時間の非実在性の証明」につ…

2025-08-04

⚫︎AI(LLM)が平気で嘘をつく(「嘘」というより「幻覚(ハルシネーション)」と呼ばれているが)という悪い癖が治る気配は一向に見えないが、しかし、何かしらの原-資料を与えて、それを加工してもらうというタイプの仕事をする時の精度の高さは、相当信頼…

2025-08-03

⚫︎U-NEXTで『Polar Night』(磯谷渚)を観た。うーん、今ひとつかなあと思ってしまった。 ⚫︎やや弱いと感じられるのは、この映画が、男性も含めた五人の登場人物(実際に画面に映っている人物)たちの関係のあり方と推移に絞って、その関係をキリキリと追い…

2025-08-02

⚫︎『時間衝突』(バリントン・J・ベイリー)。図書館にあったSF小説をなんとなく借りてきて読んだ。面白かった。70年代に書かれた小説なので、作品の根本をなす「大アイデア」のレベルではそこまで驚くべきものとは思えなかったが(この小説から影響を受けた…