2019-09-19

●茶室(茶室を研究すること、茶室から影響を受けること)は、戦前からの、あるいは明治以降の、「近代化」された日本のメジャーな建築家たちにおいては、軽くみられていた、あるいは敬遠されていた、という指摘も興味深い。茶室というものの不思議な位置。 ●『…

2019-09-18

●(昨日からのつづき)「悟り」という概念は、「わたしが悟る」というのではないにしても、少なくとも「悟り」が「わたしにおいて」現れる、あるいは「わたしのところに」生じるのでなければならない。だから、悟りを願う者は、たったひとりのこのわたしとして…

2019-09-17

●引用、メモ。『藤森照信の茶室学』より。 禅宗の影響からくる「草庵」---俗を捨てて悟りを求める人が、都を離れて山里に“独居”するため建物---としてあったものが、トポロジカルなねじれによって、「堺」という商業都市の内側に(いわば「内にある外」として…

2019-09-16

●RYOZAN PARK巣鴨で樫村晴香単独トークイベント。現場ではいっさいメモをとらずにひたすら聞いていたので、以下は、記憶を頼りに、ぼくの解釈を交えて書いたもの(正確な、ちゃんとした記録は、おそらくそのうち発表されるでしょう)。 ●一番偉い哲学者という…

2019-09-15

●NHKのドラマ(といっても、ぼくはU-NEXTの配信で観ていたのだが)『だから私は推しました』を、最後まで観た。 いわゆる「地下アイドル」を題材としたドラマで(オタク気質というわけではない普通のOLが、ちょっとした偶然から地下アイドルにハマってしまう話)…

2019-09-14

●今日、そこで。

2019-09-13

●引用、メモ。「桂---その両義的な空間」(磯崎新)より。 《桂は、中央に位置する書院の他に庭園内に数件の茶邸がある。庭園も場所によって手法の異なるものが組み合わさっている。構成する建築のタイプが多様であるが、同時に、それがかなりの期間にわたって…

2019-09-12

●「時間的形態としての都市」(エリー・デューリング)は、「東京とは何か」という問いから始まっている。ここにはいくつもの非常に魅力的な分析がある。「同時性」を、各瞬間における物の空間的な配置として考えるのではなく、異なる流れ(リズム)が時間のなか…

2019-09-11

●「時間的形態としての都市」でエリー・デューリングが次のように述べていることを昨日の日記で引用した。この言葉は、たとえば桂離宮のような庭園を想起させる。 《(…)ベルクソンはむしろ生成を、平行的に展開する流れの線を集めた一本の束として考察するこ…

2019-09-10

●引用、メモ。「同時性」について。「時間的形態としての都市」(エリー・デューリング)より。ここでは、エリー・デューリングの難解な時間論がわりあい分かりやすい形で述べられている。 (これは、2017年4月27日に、法政大学市ヶ谷キャンパスでおこなわれた…

2019-09-09

●引用、メモ。『ブルーノ・ラトゥールの取説』(久保明数)、第三章「社会とは何か」より。その二(昨日からのつづき)。 ●モノと権力 《連関の社会学にとって新しいのは(…)モノが、(…)社会を覆う権力、甚大な非対称性、圧倒的な権力の行使を説明するものとして…

2019-09-08

●引用、メモ。『ブルーノ・ラトゥールの取説』(久保明数)、第三章「社会とは何か」より。その一。 ●社会的実践を「社会」に還元しない 《「自然」にも「社会」にも還元せずに科学的実践を捉える試みを検討した前章に続いて、本章では「自然」にも「社会」に…

2019-09-07

●U-NEXTで、大島渚『天草四郎時貞』を観る。大島渚が東映で時代劇をつくる。主演は大川橋蔵。普通に考えればかなり悪い食い合わせのように感じられる。しかし、『太陽の墓場』(1960年)『日本の夜と霧』(1960年)『飼育』(1961年)『天草四郎時貞』(1962…

2019-09-06

●桂離宮を見学している時、何人もの職人が庭園のメンテナンスをしていた。おそらく、何十人という規模の人数の職人が、持続的に毎日、なにかしらのメンテナンスをしていることによって、ようやく桂離宮という空間は維持されているのだろう。庭園は自然ではな…

2019-09-05

●柄沢祐輔さんセレクトによる小堀遠州ミニツアーの二日目。高台寺の傘亭と時雨亭。千利休がつくったとされる二つの茶室が移築され、その二つ茶室の間を遠州がブリッジした。次に、圓徳院の北庭。エリー・デューリングが京都で一番好きな場所だと言ったという…

2019-09-04

●京都へ。柄沢祐輔さんのセレクトによる小堀遠州ミニツアー。一日目は南禅寺金地院の鶴亀の庭園と八窓席という茶室。方丈を見学している時にものすごい雷雨があった(ちょうど屋内にいて助かったし、嵐の「鶴亀の庭園」が観られた)。 夜は浄土複合にお邪魔し…

2019-09-03

●八月に撮った写真。その三。

2019-09-02

●八月に撮った写真。その二。

2019-09-01

●八月に撮った写真。その一。

2019-08-31

●U-NEXTで大島渚『飼育』(1961年)を観た。実は初めて。松竹を退社した後の最初の映画で、つまり『日本の夜と霧』の次。原作は大江健三郎の芥川賞受賞作。初期の大島渚のノリに乗っている(調子に乗っている)感がガンガン出ていて、かっこよく、とてもよかった…

2019-08-30

●引用、メモ。『ブルーノ・ラトゥールの取説』(久保明数)、第二章「科学とは何か」より。このあたり、ラトゥールがもっとも誤解されがちなところだろうと思う。《本章では、科学的実践を「自然」にも「社会」にも還元せずに捉える試みが(…)検討される。》 ●…

2019-08-29

●今日、そこで。

2019-08-28

●『高架線』(滝口悠生)、読んだ。 小説としての「つくり(語りや構造)」の面白さということについては分からないではないが、その「つくり」を支えている(というか、実際にそれをつくっている)具体的な細部の一つ一つについて、いまひとつしっくりしない感じ…

2019-08-27

●引用、メモ。久保明教『ブルーノ・ラトゥールの取説』、第一章テクノロジーとは何か、より。 ●アクターであると同時にネットワークでもある 《差異を生みだすことによって他の事物の状態に変化を与えうるものはすべてアクターであり、それらは相互に独立し…

2019-08-26

●今日、そこで。

2019-08-25

●「秋の気配が…」というのはまだはやい。しかし、「もうすぐ夏も終わっちゃうんだなあ」という軽い感傷が惹起される、というような音楽。 Pacific / Suchmos https://www.youtube.com/watch?v=yCB2kCle56c maco marets - Summerluck https://www.youtube.com…

2019-08-24

●RYOZAN PARK巣鴨で、保坂和志「小説的思考塾 vol.5」。今回は〈死の問題〉について。以下の話は、保坂さんのした話とは大きくズレています。 ●保坂さんにとっては、死はそれほど怖いものではないという。たとえば、全身麻酔を受けたときに訪れるまったくの…

2019-08-23

●今日、そこで。

2019-08-22

●huluで大島渚の『太陽の墓場』(1960年)。とてもよかった。 松竹時代の(短編を除いた)初期三作における大島渚の飛躍は驚くべきものだと思う。『青春残酷物語』からより攻めたつくりの『太陽の墓場』へ、そして『太陽の墓場』からさらに、さらに攻めたつくり…

2019-08-21

●U-NEXTで『みな殺しの霊歌』(加藤泰)。時代劇、任侠物、股旅物などをつくってきた撮影所の職人監督が、(68年当時の)「現代」的なテイストの映画をつくる。しかも、独立プロダクションでつくったのではなく、松竹というメジャーな会社で(独立プロ的テイスト…