11/15(月)
昨日、一昨日の秋晴れとはうって変わって、朝からどんより曇っていて雨も降り出した。秋というのは、晴れているととても色彩が豊か、というかカラフルで、13日の日記にも書いたけど、小津のカラー映画みたいなのに、曇ると、一転してモノクロームな、寒々しい寂し気な感じになるもんなのだなあ、と思う。こういう秋の表情の変化は、真夏の、暑くて日がかんかんに照っていたと思うと、いきなり夕立が激しく落ちてくる、という急激な変化よりも、もしかしたら身体にきついのかもしれない。この「きつさ」が、精神的なものにも影響して、秋のもの悲しさ、とか、寂しさ、とかいう感情を生み出すのだろうか。でも、正直言うと、ぼくには秋という季節が、寂しさ、のような感情と結びつくという実感が、まだ、よくは分らない。晩夏、というか8月の終わり頃の方が、なんとなく寂しい、という感じがするけど、これは子供の頃の、夏休みが終わってしまうのが寂しい、という感情の名残りのようなものだろう。秋が深くなってきて、だんだんと空気が乾燥してくる感じは、ぼくにはとても、気持ちの良いものなのだ。
なんとか、このサイトをアップすることができたので、これからは、個展に向けて集中して作品を制作しよう、と思っていたのだけど、バイト先でちょっとしたトラブルというか問題があって、一時的な人手不足状態になったので、11月の後半は、かなりハードに労働せざるを得なくなった。まあ、労働自体は大してハードではないのだけど、多くの時間をとられてしまうのが、ちょっと、困ったものだ。
このところtextの入力で目が疲れていて、ほとんど映画を見てなかったので、何か見ようと思い、所有しているゴタールの「中国女」のビデオを取り出したら、すっかりカビていて駄目だった。同じ状態で保存している別のテープは大丈夫なのに、何故。「中国女」は、とても好きな作品なので、ショック。買い直すべきか ? テレビで「氷の世界」。初めて見たので話の細かいとこまでは、読めない。しかし、松嶋菜々子って、前から思ってたけど滅茶苦茶下品な女優だなあ。ちょっと正視に耐えないくらい。でも、その下品さが、このちゃちなサスペンスドラマにある程度の説得力を与えているのだから、きっと、凄い人なんだろう。


(下のつづき)
やっと、なんとかこのサイトをアップできた。自分のMacで確認した限りでは問題ないみたい。imageのページがちょっと重すぎるくらいか、、、。
はじめは、この日記は、ほとんど制作ノートとか読書ノートのような"堅い"感じになる予定だったのだけど、全然そうなってない。下らないことしか書いてない。
それには理由があって、11/5からこの日記を書いている間、以前に自分が書いたtextをMacに入力し直すという作業をつづけていたので、正直、今まで自分が書いたような文章に、うんざり、げんなり、していて、同じような文体や内容で日記を書くことが出来なかった。今後どうなるのかは、分らない。
「偽日記」は、毎日というわけにはいかないだろうけど、なるぺく頻繁に更新する予定。textも、少しづつになるだろうけど、まだまだ増えていきます。imageと「あとがき」は、気が向いたら(思い付いたら)更新、という感じ。また、見にきて下さい。待ってます。
それから、引用を承諾してくれた高谷敦司さんに感謝します。今日はここまで。家元は帰る !