多分、最近何匹かのネズミを殺したせいだろうけど、ウサギ(何故かウサギに変わっているのだ)を殺す夢をみた。何か刃物の様なもので何度も何度も刺しているのになかなか死なず、傷だらけ血だらけになりながらも(部屋中を血で汚しながら)部屋のあちらの隅、こちらの隅へと、隠れ、逃げまわっている、というかなりキツい夢だ。目が覚めたら、ぐったり疲れていた。ネズミを殺した当日ではなく、何日か経ってからこんな夢をみるところに、心の傷(?)の深さを感じる。
10:30から講義。ゴーギャンの続き。ここ数日のハードなスケジュールで疲れているのせいか、いまひとつ講義に集中できなかった。すごく肩がこっている。首から背中にかけてが固まっているみたいだ。
帰宅して少し眠ってから制作のためアトリエへ、と思っていたのだけど、かなり疲れているし、制作もちょっと煮詰まっているし、帰りの電車のなかで、線路の工事だか保守だかのために、今日は中央線が22:00までで止まってしまう、というアナウンスを聞いたので、夜、家へ帰れなくなると困るし、で、思い切って今日は制作は休みにした。
夕方、蔦屋へ行く。ビデオ、アンゲロプロスの「永遠と一日」、青山真治の「エンバーミング」、CD、フージーズ「ザ・スコア」、エルヴィス・コステロ「スパイク」、DJクラッシュ「逃走」、椎名林檎無罪モラトリアム」,原田知世「 a day of my life 」,ルー・リードトランスフォーマー」を借りてくる。(デタラメな選択)
とりあえず「永遠と一日」を見る。面白かった。最近のアンゲロプロスの作品は、とても立派なのだけど、ちっとも面白くない、という感じだったので、劇場公開のときはパスしたのだけど、これなら、見とけばよかった。アンゲロプロスは先ず、ギリシャの現代史を題材に、独自の話法で充実した作品を作った後、ギリシャの、というよりヨーロッパの、現在の問題を主題としたものをつくり始めるのだけど、題材が歴史から現在へ移項した頃から、主題と形式が噛み合わなくなり、空回りしている感じ。でも「永遠と一日」では、歴史も現在も共に後方へと退いて、まさに永遠と一日が重なり合うような瞬間(言ってみればそれは、宙づりにされた死の時間のようなものなのだが)を描いて成功している。まあ、文学的というか、詩的な映画。でも、もしアンゲロプロスが今後、こういう方向へ進んで行ったとしたら、おそらく退屈な巨匠になってしまうだろう。うーん、作品を作るのって本当に難しい。
原田知世「 a day of my life 」。ちっとも刺激的でも面白くもないけど、こういう声、こういう曲、こういう音、が聞きたくなることだってあるのだ。少なくとも、坂本龍一のインチキな「癒し」の音楽なんかよりも、よっぽど上等だと思う。
今日はすごく疲れてるし、明日も早いので、ビタミン剤を飲んで、さっさと寝ることにする。おやすみなさい。