なんとなく、かったるくて午前中は、だらだら。でも、午後には、しゃきっとして、アトリエへ、と思っていたのだけど、ずっと、だらだら。よくないなー、こーゆーの。どうせ一日だらだらしてるのなら、もっと堂々と、かつ徹底的にだらだらしてればいいのに、半端にだらけてた一日。
「 プリペアドピアノのためのソナタとインターリュード 」が、あんまり素晴らしいのでジョン・ケージについて少し調べたら、ケージがアメリカで広く知られるようになったのは、カーネギーホールでの「 ソナタとインターリュード 」全曲の演奏が絶賛されたのが最初だった、ということが分かった。ああ、やはりこの曲は同時代の人にも受け入れられていたのだった。単純に「 いい曲 」ですよね、これ。
にもかかわらず、通常ケージは、「 4分33秒 」における音楽の零度だとか「 偶然性の音楽 」だとかで評価された、という言われ方をしてしまうのは何故なのだろう。普通に考えて、無名の音楽家がいきなり、4分33秒の間の沈黙を提示しても、ただ黙殺されるだけに決まってるでしょう。それ以前につくったものが評価されていたからこそ、そのような主張が受け止められた、ということなのに。その辺に、後から意図的に操作された、言葉にしやすいものだけを、言葉で取り込んで評価しよう、という「 前衛的な芸術 」に対する悪意というか、無理解のようなものを強く感じてしまう。
前衛なんてこんなもんだ、ということを簡単に理解してしまいたい人にとっては「 4分33秒 」なんかはサンプルとして便利な作品で、ケージはそのテの頭のがさつな人に都合良く使われてしまったということか。で、また、そういう人たちによって、ケージはもう古い、とかいう宣言までされてしまうのだ。トホホ・・。
でも、「 プリペアドピアノのためのソナタとインターリュード 」は素晴らしい曲で、それは、聴けば分る、のだ、多分。
久しぶりに漫画を読む。古谷実僕といっしょ 」。話題になってたのは知ってたけど、「 稲中 」嫌いだったから、さけてた。古本屋で一冊100円だったから買ってきた。けっこう面白い。これとか、西原理恵子の「 ぼくんち 」だとかが、リアルに感じられてしまう世の中って、いいんだか、悪いんだか・・・。悲惨ではあるが、一億総中流とか言われてた時よりか、風通しがいいことは確か。でもこの悲惨さ、ヒトゴトじゃないけど。
明日はちゃんと朝起きて、午前中の空いているうちに美容院で髪を切って、午後からはビシッとアトリエで制作をしよう ! 、と、心に決める。