数台しか車の停まってないガランとした駐車場。そこに点々と設置されている、消火栓ボックスの、色褪せた赤。フラットな空間に散らばる赤。赤というものの存在。

  • 昨日の夜、少しだけ降った雪が溶けて出来た水たまりに、落ち葉が浸って、水分を吸い込み、しんなりとしている。水たまりに映る、街路樹の反映。曇った空。
  • 濡れて、染みのようになった、アスファルトの地面。
  • 「 見る 」という言葉はふつう、何らかの視覚像を認識する、という意味よりも、何かしらひとまとまりの意味を把握する、という意味で使われることが多いように思う。
  • 路上に駐車してあった車のミラーからぶら下がっていた人形が、首吊りのような形で、首から吊られていた。
  • 夜のニュースで、今年流行ったもの、来年流行りそうなもの、みたいな特集をやっていた。毎年恒例の定番みたいなものとはいえ、ニュースショー的な教養・文化って本当に最低だな、と、つくづく思った。(電通総研とか日経エンターテイメントとか、お前らのやってることは一体何なんだ。)
  • 制作について。何かが僅かに引っかかっていて、どうも微妙に方向がズレはじめているように思う。この何かを取り除く為には、ひたすらがむしゃらに制作に没頭するのが良いのか、それとも少し休んで頭を整理させる時間をつくった方が良いのだろうか。とりあえず、あまり考え込まずに、ダーッとやってしまった方が良いのだろう。さらに大きくズレてしまえば、ズレていることも、その原因も、嫌でも見えてくるのだろうから。
  • 宇多田ヒカルの「 Addicted to You 」のPVをTVで見た。この人はなんて言うか、もうオバさんのようなしっかりした貫禄がある。だからといって、若さを感じないというのでもない。十代独特の感じもある。不思議な感じだ。「 Addicted to You 」は以前のものに比べて、バックトラックの完成度が飛躍的にアップしている分、逆にブラックミュージックとして「 ありがち 」だという印象を与えかねない危険さがあるように思うのだが、そうはなっていなくて、きちんと宇多田色に染めあげているところは、さすが。
  • 深夜、零時三十分過ぎ。誰もいない、一台の車もない駐車場を、チャリンコでダーッとはしり廻る。スピードをつけて、急ブレーキでスピン。で、また、はしる。晴れた夜空。乾いた空気。ムチャクチャ気持ちいいぞ。でも、ムチャクチャ寒い。芯まで冷える。息真っ白。満月ではないけど、やたらとデカい月。