ここ2〜3日、寝不足だったので、朝起きて食事してから2度寝したら、もう夕方だった。
今日は用事があって画廊まで行かなければいけないのだけど、今からだとギリギリ。顔洗ったり、鬚剃ったり、着替えたりと準備しながら、テレビを観ていた。木村拓哉山口智子の出てる例の大ビットしたやつの再放送。観ていて、恥ずかしくて、いたたまれなくなる。こういうのに憧れるのって、どうなんだろうか。なんか悪い術にかけられてしまっているのではないのか。木村と山口の、いかにも私たちナチュラルでしょ、と言いたげな、実は全くナチュラルでも何でもない掛け合いも相当恥ずかしいけど、その後、山口が後輩の稲森いずみの部屋でおもむろに『男と女ってさあ〜』と、愚痴ともノロケともとれる言葉を語り始めるにに至っては(ワインとか飲みながら語ってるぞ)、もう恥ずかしくて恥ずかしくて耐えられずスイッチを切ってしまう。
部屋を出るのが4時半過ぎになってしまった。
電車のなかでは『勝訴ストリップ』。なんでも、今これ、プレステ2並みに入手が困難らしい。しかしぼくはゲームを全くやらないので、プレステ2が実際どのくらい入手困難なのか知らないのに、『プレステ2並み』とか言われるとなんとなく納得してしまう。本当は結構簡単に手に入るものだったりして。
ギャラリー現で、売れた作品にサインをいれたり、自筆のキャンプション(字が下手過ぎ)をつけたりとか、まあ、作品を商品として送りだす最後の仕上げみたいなもの。なんというか、作品はかわいいので、出来れば手放したくないなあなんて思うのだけど、そんなこと言ってちゃあどうしようもない。なごりを惜しむこともなく、事務的に作業する。作品を撮影したフィルムを受け取る。光にかざして見てみるけど、ちゃんと撮れているのかどうかは焼いてみないと分らない。
サインするっていうのも結構恥ずかしいことで、サラサラッといかにもサインぽくカッコよく書いちゃうのもカッコ悪いので、しっかりと無骨な字で『古谷利裕.2000』と書きいれる。勿論、見えないように裏側に。
画廊でおいしいパンを御馳走になる。本当においしい。おいしいパンていうのは、本当においしいものなんだ、とバカみたいな感想。バターもおいしい。