雨、降ったり止んだり。折り畳みの傘、光沢のある渋い黒のやつ、結構気にいってたのに壊れてしまった。ホネがバッキリと折れる。でも、これ拾ったやつだったか。(前に壊れたのとは別のやつ。)
久々にカラオケ。透明のビニール傘さして。『モルヒネ』『本能』『正しい街』『丸の内サディスティクス』『ギブス』。呆れられて当然の選曲。すっかり自分のことを『あたし』だと思ってしまっている。♪ダーリン(って歌うのはやはりさすがに恥ずかしいけど)。
呪怨・2』(清水崇、脚本・監督)をビデオで。面白い。凄い恐い。無茶苦茶、恐い。あんまり恐いので爆笑してしまう。何度も爆笑。でも、恐い。これ以上やったら、シュールになるか、コントになってしまう。見てはいけないものを見てしまったような瞬間が、何度かあった。『呪怨』も是非観たいのだけと、近所のビデオ屋にはないみたい。
ビデオを返却に。透明のビニール傘さして。でも、小降りだったので傘畳んで、濡れながら歩く。相変わらずブック・オフは、夜のネオンのなかでも一際明るい。確かちょっと前まではここはスポーツ用品店だった。歩道の真ん中に吐瀉物が、雨で溶けかかっている。雨で歩道は濡れているのに、尻をつけてしゃがみこんでいる若い男女。小さい頃、庭の砂場で水遊びをしていて、地面に尻をつけた時の、じわっと湿った感じを思い出す。
帰りに本屋に寄る。10時半までだからもうすぐ閉店。
浅田彰の映画の本が出ていた。浅田彰が対談集以外の本を出すのって『ヘルメスの音楽』以来じゃないだろうか、と思って開いてみると、ほとんど対談ばっかし。しかも全部読んだものばかり。『リュミエール』に載ってたヴェンダースについての文章なんて、昔懐かしいという感じ。この手の情緒的な文章はもう人目に触れない場所に封印しておくつもりかと思っていたら、堂々と本の冒頭へもってきてるなんて、浅田彰もけっこう甘い人なのだなあ、となんとなく微笑んでしまう。
雨後の竹の子。明日は竹の子日和か。