くもったり、晴れたり。つめたい風とあたたかい風。カラスの低空飛行。クチバシに何か赤いものをくわえているのが見えた。
ぼうっとしてると、時間は瞬く間に過ぎていってしまう。っていう言い方は何か文学少女みたいか・・・。でも、ぼうっとしている間に、国立博物館の国宝展は終わってしまったし、アニエスb.は映画が大好きパート2も終わっていた。『死者とのちょっとした取り引き』と『新しい肌』は是非とも観たかったのに。5月の終わりには、地中海映画祭で、ストローブ=ユイレの『シチリア』を上映するらしいから、これは忘れないようにしなければ。(ゴダールの『映画史』も始まるし)新聞も雑誌もほとんど読まないのだけど、せめて『ぴあ』くらいは毎週買っておくべきかも。
でも、作品をつくりはじめると、どうしても『外』の時間の流れとうまくリンクすることが出来なくなりがち。これはある程度はしょうがない。俺は情報屋じゃねえ、クリエイト(恥)してるんだ、とか、エラソーなことの一つも言ってみたりもする。でも、作品をつくりはじめると、なんて言っても、まだ実質的には何も手がつけられないでいるのだから、結局、怠けてるだけということなのだが。
夜おそく、酔っぱらった学生の集団がたてる、媚びを含み、欲情をからませたような、カン高いばか笑いがどっと沸きあがり、しばらくつづいから崩れ、また、どっと盛り上がっては崩れる、のが、遠くの方から、聞こえてくる。そんな陽気の夜。