●乾燥している。歯医者で長いこと口を開けていると、喉の方までカラカラに乾いてしまって、オエッとなりそうになる。歯医者に通うのは十何年ぶりなのだけど、その間に治療の技術は随分いろいろと変化したみたいで、見たこともないような器機が毎回何かしら使用される。治療の段取りは、見ることができればとても面白そうなのだけど、自分が治療されている訳だから、見ることができないのが残念だ。
●この日記とは別の文章を書いていて、それがなかなか進まない。何か枝葉末節なところで引っ掛かってしまっている。一旦中断して、深夜に飲み物を買いに外へ出る。自動販売機まで歩く。コンビニの方が自動販売機よりも近くにあるのだけど、コンビニは通り越してしばらく歩く。街灯よりも明るい、ほぼ真ん丸い月が、真上に出ていた。雲のない空はくっきりと黒い。犬と見間違える程に大きい、シルエットも角張っている白猫がはしり抜けてゆく。