02/03/14

●疲れた。VOCA展に関連したシンポジウムとオープニング・レセプション。シンポジウムで交わされる言葉のあまりのヌルさに驚き、昨日も書いたけど改めて美術に「言葉」が足りないということを思い知るのだった。いったい、シンポジウムのパネラーの先生方は誰に向かって言葉を発しているのだろうか。カルチャーセンターのおじさんおばさん、あるいは中高生に向けて現代美術のレクチャーをしているというならこれでいいのかもしれないが、少なくとも出品作家の多くが会場にいて、自分達はそれらの作品を「審査」したのだということについてどのように考えているのだろう。そのことに関しての緊張感は微塵も感じられない。言葉はパネラーたちの間をぐるぐる廻ったり対立したりしているだけだ。下手なことを言ったら客に突っ込まれるとか笑われるとか、そんな緊張感などまるでなく、平気で今時バルトのトゥオンブリー論なんかを持ち出してくるのはどう言う神経なのだろうか、建畠さん。作家なんてバカだからバルトとかマラルメとか言ってれば感心するだろう、くらいにしか考えていないのだろうか。それとも本当に普段からこの程度のことしか考えていないのだろうか。全くナメられたものだ。
●VOCA展は明日15日から始まります。