●気持ちのよい秋晴れの日、吉祥寺の井の頭公園で、日射しに照らされてキラキラ光る池の脇に腰をかけて、昼間っからビールを飲みつつ、強く照りつける光、その光を細かく砕いて反射する水面、光のなかでゆらゆら揺れる木々の緑を目の当たりにし、浴びつつ、池に浮かぶ白鳥の形をしたボート、そのボートに、それがまるで親鳥であるかのようにくっついてゆく水鳥たちなどを見ながら、こういうの見てると、やっばり、光って「何ものか」だって気持ちになるよねえ、なんていうことを、ずっと、ぼそぼそと話していた。
●だいたい、午後2時過ぎから5時くらいまで、池の脇でビールを飲みつつ話していたのだけど、その後、新宿で用事があって、ちょっと時間に余裕があったので立ち寄った紀伊国屋書店で、公園で話していた相手の方に強く勧められたクロソウスキーの『ディアーナの水浴』が丁度あったので購入する。