●風邪で寝込んでいた。しかし、外の天気があまりにも良さそうなので、我慢してじっと寝ていることが出来ず、午後になってから、二時間ほど、買い物ついでに外をぶらぶらと(と言うか、ふらふらと)歩いた。で、帰って、また寝る。ぼくは風邪を引いた時は、とにかく、食って、飲んで、寝る。栄養のありそうなものをバリバリ食べて(普段の二倍近くの量を食べてるかも)、枕元に2リットルのペットボトルを置いて寝て、目が覚めるとそれをごくごく飲んで、トイレに立って、また寝る。それで、いい感じで汗をかくと、随分と体調はよくなっている。喉の痛みとか鼻水とか頭痛とかは、そう簡単にはなくならなくて結構後をひくけど、身体はそれでずっと楽になっている。
●寝ている時に見た夢。ぼくは高校生で、何かの理由で学校を長く休んでいて、久しぶりに学校へ行った帰り道。久々の学校はかなりハードで、ぐったりしている。時間も、かなり夜遅くになっている。帰る家は、最近引っ越したばかりの家で、学校からその家へと帰るのは初めてで、辺りの景色になじみはない。バスに乗っているらしい。引っ越した家はかなり田舎にあり、窓の外は真っ暗だし、乗客もぼくしかいない。自分の身体の疲労感を味わうようにして、シートに座っている。久々の学校は、それなりに充実して面白くはあったが、この濃密な感じを毎日繰り返すはかなりキツいことだと思っている。それに明日は、ぼくの嫌いな英語の授業がある。もともと嫌いだったのに、ずっと休んでいたのでまったくついてゆけなくなっているに違いない。面倒だから明日の英語はサボってしまおうかとも思うのだが、これから卒業までの全ての英語の授業をサボりつづけるわけにはいかないし、テストも受けないわけにはいかない。それを思うと、高校を卒業するということが、自分にとって途方もなく困難なことのように思えてくる。バスを降りる。街灯もほとんどない、田んぼと雑木林ばかりがつづくなかの、舗装された一本道。時刻はもう深夜になっている。身体の疲労感を味わいつつ、ゆっくりと一歩一歩足を出して歩く。なぜか、黒い蝶が群れになって飛んでいる。途中、一カ所だけ街灯が明るく灯っている場所がある。そこからは、ラジオのニュースが流れている。ぼくはそこに立ち止まって、ラジオから流れてくるアナウンサーの声を聞いている。ここから動くのはとても面倒臭いのだが、この疲労感はとても心地よい、と思っている。
●「映画芸術」の最新号(415号)が出ました。ぼくは、「外国映画季評/物語と徴候」というタイトルで、ジム・ジャームッシュブロークン・フラワーズ』とアレクサンドル・ソクーロフ『ファザー・サン』について書いています。
A-thingsの展示について、omolo.com(http://omolo.com/news/)の山内崇嗣さんが触れて下さっています。(5/01)