●今日はずっとギャラリーにいた。ぼくと永瀬さんとが、二人ともそろって終日ギャラリーにいたのは、展覧会がはじまってはじめてのことだった。お客さんのいない時間に、ギャラリーの増井さんも交えて、アニメの話とかをしていた。
ぼくは、京都アニメーションに対してはほぼ全面的に否定的で、例えば『らき☆すた』などを持ち上げる人は、すでにその時点でハマってはいけない罠にハマってしまっているとしか思えない(ぼくには、このような方向での洗練は、ジャンルの衰退の徴だとしか思えない)のだが、永瀬さんは、いや、やはり『らき☆すた』には、(主に背景部分に関して)どこか面白いところがあるはずだと言う。逆に、ぼくがすごくいいと思う『電脳コイル』については、永瀬さんはやや否定的な感想をもっているようだった。
なにより驚いたのは、永瀬さんの、『少女革命ウテナ』を全部観た後、原作の(一応原作ということになっている)、さいとうちほによるコミック版まで全巻読んだという勉強熱心さだ。(ぼくは、『ウテナ』本編は三回通して観ているけど、コミック版にまで手をのばそうとは思わなかった。)その『ウテナ』について増井さんは、女の子の好きそうな要素が満載なのにも拘らず、女の子のキャラクターの描き方そのものだけは、女子受けしそうな感じとは違っている、と言っていて、へえ、そうなんだ、と思った。
●ギャラリーで販売している『世界へと滲み出す脳』は、青土社から入荷した二十冊と、見本の二冊を含めて、すべて夕方前には売れてしまいました。買えると思ってお越しになった方、申し訳ありませんでした。明日、ぼくの手元にある著者用の見本二冊をギャラリーに持って行きますが、その二冊で完全に在庫切れで、ギャラリーでの販売は終わりになります(これでぼくの手元にも、著者用の見本一冊しか残らない)。
あと、フリーペーパー「組立」も、初版百部、重版分五十部刷ったそうですが、残りは数部になってしまいました。こちらは、なくなってしまった後は、白黒コピー版での配布になってしまいます。
●明日は展覧会の最終日です。最終日は十七時半までです。よろしくお願いいたします。ぼくは終日ギャラリーにいる予定。
●昨日、今日、明日と、朝から夜までずっと部屋を空けることになるので、郵便小包が受け取れません。講談社から来ているゆうメールって、一体中味は何なのだろうかという謎を抱えたまま、受け取りは明後日になる予定。