●最近ときどき、ほぼイメージの伴わない、言葉(文字)だけの夢を見ることがある。ひたすら、文章を書いたり書き直したりしているのだけど、例えばパソコンのキーボードを叩いているという具体的な設定が無く、パソコンの画面がそのまま夢みたいな感じで、言葉と、その言葉をひねり出したり、直したりする、その感じだけの夢。書いているのは具体的な描写とかではなくて、かなり抽象度の高い複雑な文章で、ああでもないこうでもないとかなりしつこく書き直して、ようやく「書けた」と思って満足する。いままで考えていたいろいろなことが、この文によってかなり明確になった、という感触。目が覚めると、その文はまったく覚えていないのだけど、でも、その文の息と抑揚みたいな感じと、論理的な構成というか、その流れや捻じれの感覚が、かすかに残っている。もし、夢で見た(見た、なのか?)通りをまるまる夢から取り出せたとしても、(こちら側では)意味の通っている文にはまったくなってないと思うけど。