●日付を間違えた。以下は五月八日の日記です。七日の日記は、八日のところにあります。
●アトリエの引っ越しが無事終わった(手伝ってくださった方々に感謝します、トラックの運転をしてくれた人は、武蔵境から八王子まで自転車でやって来た)。アトリエの作品たちにつづいてぼく自身もあと二週間弱で住処をかえる。八王子には二十三年住んでいたわけだが、まだまだやるべきことや問題がいくつも残っているので、別れを惜しんでいる余裕がない。今年は「五月」をあまり楽しめない。天気のいい日にはゆっくり散歩したいのだけど。
●天気といえば、トラックを運転してくれた人から聞いたのだが、太陽の黒点の活動状況から、十年後くらいに準氷河期のような状態になるかもしれないという予想を国立天文台が発表したとのことだった。本格的な氷河期ではないが、冬が長く夏がすごく短くなるかもしれない、と。直近では十七世紀にあって、隅田川が凍ったという記録もあるという。だいたい八十年くらいの単位で続くそうなので、準氷河期に入ったとしたら、そのまま死ぬまでつづくことになる。そう考えると憂鬱だ。いや、というよりも、人生の半分以上を準氷河期以前で過ごすことのできた幸福な世代と言うべきなのかもしれない。まだ、そうなると決まったわけではないけど。