●直感的に分かるということと、操作的に分かるということはどう違うのだろうか。例えば、操作的に分かるというのは「英語が喋れる」というようなことではないか。それは、英語という言語の体系のなかに入り込めるということであり、その体系の内部で、会話を組み立て、思考を組み立てることが自在に行えるということだろう。対して、直感的に分かるというのは、例えば「翻訳が出来る」というようなことではないか。それは、英語が出来なくても「The early bird catches the worm」という文をみて、これは要するに「早起きは三文の得」ということを言っているんだなということがパッと理解(推測)できるということだろう。これは、異なる体系の間の通路をみつけるということで、体系内での行為の熟達とは別のことだろう。
(ある体系の熟達によってカンが働くようになるということは普通にあるけど、それは前者に含まれるのであって、後者の直感はあくまで「間」で働くもので、熟達のないところでも働くので、ちょっと違うと思う。類比的直感は高度な文脈性のなかでの判断とは逆向きの作用ではないか。)
●日付を間違えた。今日のこれは明日の日記で、明日のところにあるのが、今日の日記。