●DVDを返却するためだけに新宿まで行く。新宿がずいぶん遠くなった。とはいえ、わざわざ遠出したからといって何をするのでもない。DVDを返して延滞料を支払い、紀伊国屋書店をのぞいて、駅周辺をすこしぶらぶら歩いて、また長い時間電車にのって、帰ってくる。
●帰って、明日の尾道行きの支度をしていて、重たい画集を持っていかなくてはいけないことにうんざりしていたのだが、ふと、セブンイレブンコピー機を前に使った時に、確かスキャン機能がついているっぽいようなことが書いてあった気がしたことを思い出して(すごく不確か)、ともかくも、分厚くて重たい画集を紙袋に、(メディアは今手元にはこれしかないので)USBメモリを胸のポケットに入れ、セブンイレブンに向かった。
●毎年夏の朝には、泥のなかで目覚めたように目覚めるのだけど、引っ越したおかげで今年はそういうことがない。冷房の効いている喫茶店に避難してできるだけからだを冷やしておかないと部屋に朝までいることができない、ということもない(冷房が必要ない)。確かに暑いし、それなりにバテてもいるけど、空気のなかの熱の籠り方が違う感じ。夜中など、窓を開けっ放しにしておくと肌寒さを感じるくらいだ。
●新宿へ行くために最寄駅に向かうバスのなかから、西側の空に湧いて出ている雲を見て圧倒されていた。量、ダイナミックな動き、透明感、乱反射。この土地の雲って、前からこんなにすごかっただろうかと、引っ越してから何度も何度も繰り返し思ったことを、また思った。
●お知らせ。「建築と日常」の別冊「窓の観察」の刊行にあわせたイベントにゲストとして参加します。柴崎友香さん、qpさん、ぼく、の三人が、それぞれ撮った写真を持ち寄って、映写しながらそれについて話をするという形になる予定です。日時は10月9日(火)の19時30分から。場所は池袋のジュンク堂です。予約の受け付けはもうはじまっているみたいです。
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/evtalk.html#20121009_talk