●「批評家養成ギプス」で話すことをずっと考えていた。
●『ロボティクス・ノーツ』。なにかが起こりそうな気配がぽつりぽつりと置かれて、その気配がだんだん濃厚になってきて、気配と気配とがつながりそうな気配も出てきているのだけど、実際にはそれらはまだバラバラで、何も動き出してはいない、という感じがとても好きだ(ちょっと「ツインピークス」のような感じ)。ずっとこのままだったらいいのに、と思ってしまう。でもそういうわけには、きっといかない。『中二病でも恋がしたい!』。この作品は常に、陳腐になりそうなキワキワのところをいっているように思う。折り返し点を過ぎての今回の急展開もまた、すごく陳腐になってしまいそうなきわどいところへ向かってゆく(中二病に「理由」があった、ということをちゃんと示すのはいいとして、しかしその「理由」のもっともらしさにもたれかかってしまったら、作品としてはつまらなくなる)。このまま陳腐な展開へと堕してゆくのか、それとまたキワキワですり抜けてゆくのか、次回がどう出るのかがけっこう重要だと思った。しかし、視覚的な効果のクオリティの高さはすごいとは思う。