●昨日、トークの前の打ち合わせの時、高橋洋さんから「いのおへいたろうって知ってますか」と言われ、その音だけではピンとこなかったのだが、「『アムネジア』という小説を書いている人で…」というところで、あっ、その小説は読んだことがる、と思い当たった。稲生平太郎は、本名は横山茂雄という英文学者で、他にも『アクアリウムの夜』という小説を出版しているのだが、小説だけではなく、『何かが空を飛んでいる』という、その筋では有名な、UFOに取りつかれた人たちについて書いた本があるのだという。
その話をしている時、そういえば『アムネジア』を読んで面白かったので、もう一冊の小説『アクアリウムの夜』も読みたくなって探したのだけど、手に入らなかったことを思いだし、そのことを高橋さんにも話した。それで、今日あらためてアマゾンで検索したら、数百円程度の値段でマーケットプレイスに何冊も出ていて、あっさり見つかった。前に探した時は見つからなかったはずなのに。
稲生平太郎」で検索してみたら、さらに、別名に「法水金太郎」があるという記述にぶつかり、法水金太郎って、工作舎から出ているバラードの『残虐行為博覧会』を翻訳した人じゃん、と、驚いた。高橋洋−前に読んで気になっていた小説家−UFO研究本−バラードの翻訳(工作舎)という、意外なようでもあり、いかにもなようでもある、不思議な繋がりが繋がったのだった。
http://isidora.sakura.ne.jp/ino/top.html
●上記のサイト内にある「稲生平太郎論」を読むと、『何かが空を飛んでいる』を読みたくなって鼻息が荒くなる(これこそまさに『血を吸う宇宙』の世界ではないか、と)。
≪●妖精と宇宙人(小人)●宇宙人による誘拐と人体検査●円盤墜落/回収シンドローム●UFOカルト●UFO情報の操作・陰謀説●暗躍するMIB(黒服の男たち)≫とか、これだけで鼻血が出そう。
http://isidora.sakura.ne.jp/ino/spiral.html
でも、アマゾンのマーケットプレイスでは、だいたい五千円から一万五千円くらいの値段がついている。簡単には手が出せない値段だ。確か高橋さんは、もうすぐ復刊されると言っていた気がするので(うろ憶え)、もうちょっと我慢して待ってみようかと思う。
●以下は『アムネジア』を読んだ時の感想。日記によると2006年の二月に読んだらしい。
http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20060220