●キャンバス(F15)に、モデリングペースト、水彩絵の具。





●内側がいつの間にか外へとせり出し、外側がいつの間にか内へと巻き込まれている。だから、絶対的に開かれているとも言えるし、絶対的に閉じているとも言える。全てが外であり、すべてが内でもある。そこには他者は存在せず、ただ、隙間や断層が至るところにある。隙間や断層はそれとして(図として)見えるわけではない。AとBとは滑らかに繋がり、CとDの間には隙間があるとして、しかし隙間は常にそこにあるとは限らず、いつの間にかCとDとは滑らかに繋がっていて、隙間は別の場所に移動しているかもしれない。
(しかし、我々は「隙間そのもの」を経験できるわけではないのに、何故「隙間がある」と言えるのか?)
(むしろ、「ある」のは隙間の方であって、実際には隙間しかないのであって、我々の方が、隙間と隙間との隙間に生じる効果---ノイズ?---でしかないのか?)