●今期の深夜アニメで観たもの。『境界の彼方』『京騒戯画』『キルラキル』『凪のあすから』『コッペリオン』『機巧少女は傷つかない』『ぎんぎつね』。
今期のアニメは「攻めてる」ものが多いという印象。ただその攻めてる姿勢がそのままストレートに「面白い」につながるかどうかは微妙な感じで、もう少しつづけて観ないと分からない。『京騒戯画』『キルラキル』は表現として攻めている(とはいえ、内容を把握することさえ困難なくらい---収束点が見えず破綻一歩手前という感じで---攻めている「京騒…」に対して、「キルラキル」はお話的にはとても単純なバトル物だし疑似七十年代テイストとかもあって分かり易い)、「コッペリオン」は風景表現が攻めていて、一話だけを見るならキャラより風景の方がメインであるようにさえ感じられる。あからさまに「ポニョ」の本歌取りである「凪の…」の露骨な性的表現(発情期に入ったとされる少女の膝からあきらかに女性器を連想させる魚の顔が浮かび上がる)にはちょっと胸焼け気味(面白いかどうかはともかく「分析欲」を掻き立てるような感じの作品ではある)。「境界の…」はクオリティは高いけどイマイチ目立たない感じ。「機巧少女…」「ぎんぎつね」は「それなりだけどよくある」感じで、つづきを観るかどうか分からない。あと<物語>シリーズは惰性で観つづけているけど、あまりの内容の薄さにいいかげんうんざりしてきた(ところどころで、たまーに面白いところがあるから観てしまうのだけど)。