アメリカに単身赴任している弟が仕事の都合で短い帰国をしていて、週末を利用して弟夫婦が両親に孫の姿を見せに実家にやってきた。今年の四月に生まれた二人目の子供にぼくははじめて会ったのだが、写真では見ていたその子の顔をじっと見ていると、そこから子供の頃の弟の面影が濃く浮かんできて、場所が実家ということもあり、「子供の頃の弟の<形>」が時間を超えてもと居た場所に再帰してきたかのような感覚になって、ごく短い間だけど軽く動揺した。実家のリビングには弟が小学生の時に描いて何かの賞をもらった水彩画が額に入れて飾ってあるし。
おっさんになった弟も勿論そこにいるわけだけど、実物の弟よりもその子の方が「弟」感が強かった。その感じは、ほんとにほんの短い間だけのことだったけど。
●『犬のバルボッシュ』(アンリ・ボスコ)が復刊されているのを知った。すばらしい。福音館書店さんには、ぜひ、『少年と川・島の狐』の復刊もお願いしたい。
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=23140
●さらに『なにかが空を飛んでいる』(稲生平太郎)の復刊版も、とうとう出たようだ。佐々木浩久高橋洋の映画『血を吸う宇宙』が大好きな者としては、この本を読まないわけにはいかない。稲生平太郎高橋洋の対談本はまだ出ないのだろうか。
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336057778/