●去年の七月から書いている(とても短い)小説が、なんとか完成したのではないかと思う。
この小説の話者「わたし」は、小説を読むだけでは男性か女性か決定できないように書かれている。でも、読めば、なんとなく女性なのではないかという感じがするのではないかと思っている(人がどのように読むのかは分からないけど)。書いているぼくとしては、70パーセントくらいの確率で女性なのではないかと思って、書いていた。ただ、男性かもしれないという疑いも捨てきれていない。
(読んだ人のうち七割くらいの人が女性だと感じるだろう、とか、それを狙って書いた、という意味ではないし、男性的な女性、あるいは女性的な男性を描いた、という意味でもない。)
●この小説は「大雪」の話でもあって、真夏に大雪のイメージをふと書き始めてしまって、大雪の日に、とりあえずは完成というところまで来た。