三好銀の『もう体脂肪率なんて知らない』を読んでいて、主人公の少年が誰かに似ているような気がして仕方なかったのだが、ふとそれが、『建築と日常』をつくっている編集者の長島さんだと気付いた。だが、気付いてみると、本当に似ているのかどうか、だんだん自信がなくなってくる。
(最初のページを開いた時に出てくる主人公の顔がいきなり、「誰かに似ている」感がすごかった。だけどその「似ている」感の行き先が分かってしまうと、その強烈さがだんだんなくなってきてしまう。)
それにしても三好銀はすばらしい。たぶん、今、一番好きな漫画家だと思う。六十歳近い作家が、このような作品を描きつづけていられるということにも励まされる。