●お知らせ。10月21日づけ、東京新聞夕刊に、東京オペラシティアートギャラリーでやっている「オランダのモダン・デザイン リートフェルト/ブルーナ/ADO」についての美術評が掲載されます。ミッフィーちゃんも掲載されます。
●原稿、少し進んで、つづきが書けそうな感じになった。よかった。
(『中二病でも恋がしたい!』には、この手のアニメには珍しく、ヒロインの性欲が生々しく描かれている。性欲というより、性のめざめのざわざわ感みたいな感じだけど。まあ、恋愛なんだけど、それはかなり動物的というか身体的なものだ。ヒロインの六花は、それ以前までは勇太の部屋へ勝手に出入りして、眠っている勇太の顔に霧吹きで水を吹きかけるいたずらを平気でしたりしているのだけど、それ以降、まともに顔もみられなくなる。きっかけは、事情があって二人きりで一晩過ごさなくてはならなくなったからだけど、シチュエーションがきっかけというより、寝間着として勇太の服を借りて着て、そこに勇太の匂いを感じることで、その匂いに包まれることで、急にざわざわするようになる。以前に観た時はけっこう紋切り型の展開だと思ったのだけど、改めて観ると、かなりあからさまで、かつ、かなり生々しい。それは「毛穴から血が噴き出す」ような感情で、六花はその感情を---中二病的に---勇太の体に「邪極特異点」が埋め込まれたため、勇太を見ると「空間背離」が起るので、自分がそれに反応してしまうのだ、という風に解釈するのだけど。)
(「中二病…」はけっこう暴力的な描写---解釈によってはDV的と言えるような---が多くてそれに抵抗を感じる人もいるかもしれない。勇太は頻繁に六花の額に手刀チョップをガンガン打つし、十花は、おたまで勇太や六花の頭を頻繁に殴る。凸守は足払いをかけて人を転ばせる。でもこれは、人が落下して地面に人型の穴があくけど人は死なない、みたいなアニメの定型表現と同様、ある衝撃(打撃)の表現ではあるけど暴力の表現ではなくて、打楽器を打つように、作品の流れにリズムを刻むようなことだと思う。)
(「中二病…」は、「ユーフォニアム」と同じ、監督・石原立也、脚本・花田十輝なんだな。京アニには、石原・花田と山田尚子・吉田玲子という二本の軸があるということか。)
TAMA CINEMA FORUMで、『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』(黒川幸則)が、『ジョギング渡り鳥』(鈴木卓爾)と二本立てで上映されるのか。『ジョギング渡り鳥』は観られてないし、できれば行きたいのでメモ。11月23日(水)、16時から、ベイブホール。
http://www.tamaeiga.org/2016/program/