●五月七日の日記でデンマークについての記事をメモした。
http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20170507
そして、「生産性(国民一人あたり、労働一時間あたりのGDP)」ランキングというのをみつけたのだが、最新の発表で、デンマークが四位になっていた。「The Most Productive Countries in the World: 2017」(FOCUS)
http://www.expertmarket.co.uk/focus/worlds-most-productive-countries-2017
一位のルクセンブルクと三位のスイスは「タックスヘイブン」だから当然というか、不正なカネでいい暮らししやがってみたいな感じもあるのだけど(ルクセンブルクの異様な生産性の高さ!)、二位にノルウェー、四位にデンマークが入っているのはすごいな、と。
生産性の高い上位の四か国のうち、二つが(超税金安い)タックスヘイブンで、二つが(超税金高い)福祉国家という、真逆の体制になっているところが面白い。福祉国家だから生産性が高いというのではなく、生産性が高くなければ福祉国家を維持できない、ということだろうけど。
で、五位がアイスランドとなっているのだけど、アイスランドは2008年の金融危機以降、経済がめちゃくちゃになってしまったんじゃなかったっけと思って、ウィキペディアを見たら、自国の通貨が暴落したことで、輸出や観光が伸びて、経済が急激に回復しているということらしい。これも面白い。ヨーロッパの小国は、さまざまな意味(方向)でアバンギャルドっぽい感じなのが面白い。
《2007年時点では1ドル約60クローネであったものが金融危機後には通貨暴落で125クローネとなり、輸入費が高騰したのを受けてマクドナルドでは2009年10月31日に異例とも言えるアイスランドからの撤退を行った。しかしそれと同時に自国通貨が為替市場で安くなったことにより、水産物などの輸出ドライブがかかり経常収支が大幅に改善。アイスランドの輸出額はGDPの59%にまで達し、2011年度には3%を超える経済成長率を記録するなど順調に景気が回復している。この通貨安は観光業に恩恵をもたらし、2011年度には約56万人の観光客がアイスランドを訪れその地で買い物をした。これは2010年度に比して16%の増加である。》(ウィキペディアアイスランド」の項より)
●生産性ランキングで日本が18位というのは、予想より良くて驚いた。でも、この労働時間の数字にはサービス残業とかは入っていないのではないか。入っていたらもっと順位が下がるのではないか。