●「Twitch Plays」がたいへん興味深い。
100万人が16日間かけて「ポケモン 赤」をクリア(早送り動画)
https://wired.jp/2014/03/04/twitch-plays-pokemon-victory/
絶対に攻略不可能な『DARK SOULS』の「Twitch Plays」が始動、視聴者がコマンドをコメント欄に入力しクリア目指す
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/dark-souls-twitch-plays/
『PUBG』視聴者コメント欄に入力されたコマンドで操作し、ドン勝を目指す「Twitch Plays」。企画2日目にしてトップ3達成
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/20170802-51808/
●「Twitch」という、ゲーム配信ストリーミングサービスがあって、そこで、不特定多数のインターネットユーザーがオンラインで一緒に協力して「Pokmon Red」をプレイする「Twitch Plays Pokemon」という試みが2014年にあった、と。ストリーム配信されるゲーム実況を観て、視聴者がコメント欄に操作コマンドを入力し、その指示に従うBot操作でゲームがプレイされる。
この時、合計116万5,140人が1億2,200万個を超えるチャットコマンドを入力することで、16日と7時間45分30秒かけてゲームに勝利。つまり、このゲームのプレイヤーは116万人からなる分散組織と言える。いや、中枢化も、組織化さえされていない、粒子化された1億2,200万のコマンドが「ゲームで勝った」、とも言える。さらに、2015年には、とても難しいと言われている「DARK SOULS」というゲームが、無謀と言われなかせらも、「Twitch Plays」により、ゲーム開始から43日後、904回のゲームオーバーの末にクリアされた。
そして2017年、「Twitch Plays Battlegrounds」がスタート。この「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」というゲームがそれまで「Twitch Plays」で試みられたゲームと異なるのは、これが対人型のゲームであるところだ、と。つまり、まったく統制されていない不特定多数のプレイヤーと、一人一人として意思をもったプレイヤーが闘う。もしこの試みでも不特定多数が参加するBot側の勝利があり得るとするのなら、中枢をもたない分散的な組織が、中枢を持ち、意志や悪意や策略をもつ組織に対しても対抗が出来るという可能をリアルに感じられるようになる。もはや、人間にとって「個」という単位が必須のものではなくなる。