●ポエム。
現状というのは、過去からの様々な因果の結果によって出来ているのだから、「現状を変える」可能性があるのは、常に「新しい」何かでしかない。新しければ何でもよいということではないが、新しくなければ何かを変えられない。何にしろ、新しいものに対して否定から入る人は、現状を変えたくないと望んでいる。
現状がそんなに悪くないと思うのならば、新しいものはとりあえず否定しておくという戦略は確かに正しい。既得権をもっている人は、一見新しいことをやっているようにみせて、その実、そこから上手く新しさを抜いた加工をしている。その方が、分かりやすく、受け入れられやすくなったりするし。
常に前向きにとか、常に自分を改革せよとか、うるせえバカとしか思わない。しかし、現状がどう考えても閉塞し、今後先細りしか見えないとしたら、新しい何かをみつけてこないことには、どうにもならない。
既得権をもつ人は、閉塞や先細りをなるべく見せないようにする。革命を起こされると既得権が消えるから。そして、既得権をもつ人は、やさしい顔をして、革命を(人知れず密かに)つぶす権力をもっている。つぶされた当事者さえ「つぶされた」とは気づかないかもしれない。
(悪い人はいつも、善い人であるかのように振る舞う。)