●『3-4X10月』(北野武)を久しぶりにDVDで観た。1990年の映画。『ワイルド・アット・ハート』と同じ年だ。この映画には、文脈を無視して唐突に現われた異物のような新しさがあった。「新しさ」というのは、そういう風にしてあらわれるのだと思う。
(多くの人---とくに教養のある人---は、そのような「新しさ」を、従来からの文脈のなかに埋めてみえなくしてしまう。このような「新しさ」をリアルタイムで感知できるかどうかを常に自分に問わないといけない。)