●本の初校ゲラが届いた。このまま予定通りにことが進めば、年末ギリギリ、クリスマスイブくらいに本が出ることになる。
(300ページくらいの本で、値段は、どうしてもちょっと高めになってしまう…)
この本の一番の元になっているのは、西川アサキさんが早稲田大学でやっている文系の人のためのテクノロジーについての講座(「科学技術の論理と倫理」)のうちの一回で、ゲスト講師として呼ばれて講義したもので、それは2013年のことだ。同じ講座で、2014年と2015年にもゲスト講師として講義し、さらに2016年に、国際交流基金主催の「科学と文化が消す現実、つくる現実―フィクション、制度、技術、身体の21世紀―」という講座でも発表した。もちろん、まったく同じことを話しているのではなく、内容は少しずつ変化し、付け足されていった。
そして、これらの内容をもとにして、2016年の4月から「けいそうビブリオフィル」というウェブ媒体で「虚構世界はなぜ必要か?」というタイトルで連載がはじまり、三週に一度の更新で、2017年の9月まで、一年半ちかく、25回つづいた。
それがようやく本という形になる、はず。