●来年、一月七日にある大学の講義のためのパワポのスライドを、少しまだ時間に余裕があるので、わりとのんびりとつくっていた。正月になると(新年会的なものもあるし)絶対に気が緩んでしまうので、今のうちにがっつりやっておくべきかのもしれないのだが。
(部屋の中でできるだけ厚着をして、窓という窓を全開にして、外にいるような感じで。)
●Netflixで『この世界の片隅に』を観た。観るのは、五回目か六回目だと思うので、さすがに今回はもう、こころを落ち着けて観ることができた。ぼくにとってこの映画はトラウマ的な経験を与えられた映画で、特に、晴美が亡くなり、すずが右手を失ってから以降の展開は、あまりに辛すぎてまともに観ていられなかった。
この映画については文章を書く必要があって(その文章は『虚構世界はなぜ必要か?』に収録されています)、そのために何度か繰り返し映画館に通い、しかも、文章に細かい部分で間違いがあることを指摘されたために、それを確認するために書いた後もまたネット配信で観返したりしたのだけど、出来るならば観たくないという気持ちだったし、できるだけこころをしっかり保ってちゃんと観ようとするのだが、どうしても辛くなってしまって、作品を冷静には受け止め切れない感じで観るしかなかった。
(二回目以降は、「あの場面がいつかやってくるのだ」と思うと、それより前の場面を観ているのも辛くなった。)
ようやく、わりあいに落ち着いて観ることが出来て、改めていろいろ気づくこともあった。そして、ようやく原作を読むこともできるようになったのだった。