2019-01-20

●『社会的なものを組み直す』(ブリュノ・ラトゥール)と『自然なきエコロジー』(ティモシー・モートン)が届いたのだが、この二冊をあわせるとちょうど一万円(税抜き)で、本は高いものだなあと改めて思う。
●アニメはあまり観なくなってしまったけど、『ケムリクサ』は面白そう。ダークな『けものフレンズ』であり、未来がゼロだと確定してしまったわけではない『少女終末旅行』という感じ。
異物として世界にあらわれた「わかば」は、ほぼそのまま「かばんちゃん」であると考えられて、「赤虫」を「セルリアン」と考えると、まったく『けものフレンズ』と同じ構造とも言えるけど、ただ、登場人物たちの彷徨する目的が、生きるために必要な(世界にあとどれくらい残されているか分からない)「水」を得るために強いられたものだという点では「けもフレ」とは異なっていて、『少女週末旅行』に近づく。
(そして、どちらとも違うのは、荒廃した世界のなかに「わかば」と名付けられた、未来を予感させる人物が生まれるというところだろう。)
けものフレンズ2』は、かばんちゃんの物語のつづきじゃないのか、とも思ったし、キャラクターの感じもずいぶんかわってしまったなあ、とも思ったけど、これはこれで楽しいとは思う。