2019-02-02

逃げるは恥だが役に立つ』、U-NEXTで最後まで観た。

主人公ふたりによるラブコメ展開は、中盤過ぎくらいにクライマックスを迎え(星野源が童貞ではなくなるところで、一応の決着をみるわけだし)、終盤にかかるとやや飽きがくるような感じなのだが(ベタの上にベタを重ねることで押し切ってくるのもさすがに…、と)、だが、そうなる頃には今度は、主人公の周囲にいる、いわば「脇を固める」人物たちの動きが活性化してきて、周囲の人物たちのドラマによって面白さが支えられる感じに変化していく。

この、終盤の展開がぼくにとはても興味深かった。特に、最後の二話には(『獣になれない私たち』や『アンナチュラル』に通じるような)野木テイストが濃厚に感じられた。ギミックを効かせた最終話も、とてもよかった。

(一話の段階から、大谷亮平の存在がとても気になっていたのだが---このイケメンが実は一番闇が深いし味わい深いよねえ、と---最初は星野源に対するカウンター的な役割でしかなかったのに、彼の存在感は話数が進むにつれて徐々に大きくなり、最後まで観てみると、この物語は、新垣結衣星野源の物語というよりむしろ、結果として、石田ゆり子と大谷亮平の物語だったのではないかと思えるくらいに存在を主張してきた。)