2019-03-08

●『夜の浜辺でひとり』(ホン・サンス)をDVDで。これはしみじみと良かった。最初のうちは、肩の力を抜いた感じで、キム・ミニをどう撮るのか、みたいな映画なのかと思っていたら、だんだんと引き込まれていき、最後にはうーんとうならされる。

いわゆる「夢オチ」なのだけど、『アバンチュールはパリで』の時も思ったけど、ホン・サンスの映画に出てくる夢はすごく生々しい。夢ってこうなんだよなあという納得を喉元に突きつけられるような感じで、リアルに「夢」だ。時々、こういう核心的な(自分自身を突きつけられるような)夢をみてしまって、目が覚めてからもしばらく愕然としてしまうことがある。そういう時の「夢」がまさにこれだ、という感じ。