2019-12-28

●映画を観られるようになるためのリハビリ。『稲妻』(成瀬巳喜男)をDVDで観た。すばらしかった。また、少しずつ映画が好きになってきている感じ。

(ぼくはこの映画が大好きで、成瀬のなかでは『流れる』と並んで一、二を争うくらいで、冒頭からあらゆるカット、あらゆるモンタージュ、あらゆる空間設計が素晴らしいと思うのだけど、特に、終盤、家族のごたごたに嫌気がさした高峰秀子が、衝動的に、郊外---世田谷---で一人で住むために二階の部屋を借りるのだけど、この二階の部屋の空間がほんとうにすばらしい。)

(この映画には、独身の女性が下宿する二階の部屋が三つでてくるのだが、そのどれもが素晴らしい。)