2022/09/15

Netflixで『サイバーパンク エッジランナーズ』を三話まで観た。久々に「キターッ」という感じのアニメだが、不安なのは、ぼくがどうしても『キルラキル』を好きになれなかったというところだ(監督、製作会社が同じ)。基調となるトーンから、細部の一つ一つに至るまで、ことごとく趣味に合わなかったし、全く面白いと思えなかった(技術的にすごいのは分かるとしても)。「サイバーパンク…」でも、ところどころにチラチラと「キルラキル」感を感じるたびに、今あるこの「キターッ」感が、最後までずっと持続するだろうかと不安になる。

背景となる世界の作り込みは文句なくすばらしいと思うのだけど、物語が単純そうな気配があるところが、ちょっと不安だ。

思ったのは、サイバーパンクというのはもはや、未来を感じさせる何かでも、新しいコンセプトを示すための枠組みでもなく、むしろ、今、このようにしてある世界のありようを(強調して)表現するための、リアリズム的な枠組みとでも言うべきものなのだなあということだ。とはいえ、現在の世界の反映以上の、新しいコンセプトを何かしら示して欲しいと思ってしまう。