2022/10/17

Netflixで『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。一話目は、ガンダムの始まり方の定型パターンで始まり、二話目でいきなり学園モノになって、婚約者をめぐる決闘が始まり、これは「ウテナ」なのかと思ったが、三話目で、また違う方向へ向かった。現時点まで観ただけでは、世界設定がやや単純過ぎるようにも感じた。

ヘッドギアをつけていることから、主人公の母親が「シャア」的役割を担う人物なのだろうか。水星という辺境からやってきた、世界の秩序を揺るがしかねない(というか、揺るがそうと画策している)火種として、主人公の母がいる。

ここでは、アムロとシャアが、娘と母という関係になっている感じだろうか。体制側にある、父と娘、父と息子の関係が、極めて(戯画的である程に)強く抑圧的で権威主義的な関係として描かれる一方、主人公側の母と娘の関係は、どうなっていくのだろうか、という興味があり、もう少し続けて観ようと思った。

母には、現体制に対する憎しみと、体制打破への強いモチベーションがあるが、娘は必ずしもそうではない。このギャップが、今後、大きな問題へと発展していくのではないかと予想される。