2024-11-06

⚫︎人から聞いた話なので出典は示せないのだが、ポン・ジュノは、映画を作るのに、準備に一年、制作に一年、宣伝と配給に一年はかかるので、一本について最低三年は必要だ、と言っているそうだ。ここで、宣伝・配給に、準備や制作と同じウェイトがかけられているところが、映画をつくりさえすれば、宣伝や配給は会社がやってくれる(というか、委ねるしかない)撮影所の映画と、インディペンデントの映画との大きな違いがあるのだなあと思った。

セザンヌの犬』も、インディペンデントな版元から出ている本なので、宣伝・配給の期間はまだまだ続く。仮に、大手の出版社が出してくれていたとしても、ちょろっと書評が出て、一回くらい書店イベントがあって、そのまま静かに忘れ去られるという運命だったと思うので、自分たちの手で本を広められるというのは、とてもありがたい。大袈裟なものではなくて、ぼくが一人で出掛けていって、4、5人くらいの人の前で話しをするというくらいの規模のイベントにも対応するので、何か企画があったらよろしくお願いします。小さな書店の隅っことか、読書会とか、サークルのイベントとか。謝礼は、出してもらえるとありがたいですが、交通費くらいでも大丈夫です。

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