⚫︎昭和の良い側面として「ゆるさ」がある。元来、お笑いとは、下の動画のように「ゆるい」ものだったのではないか(動画は、1989年/昭和64年/平成元年放送のもの)。東京コミックショーは、ぼくが子供の頃から頻繁にテレビに出ていたが、いつもこのネタで、このネタしか見たことがない。昭和の芸人は基本、同じことを繰り返して、お客はそれを何度でも笑って、何度でも楽しんだ。
(東京コミックショー、大好きだった。たまたま動画を見つけて泣きそう。)
おそらくお笑いは、コント55号、やすし・きよしくらいから、濃度が濃く、速度も早く、変化も激しいものとなり、80年代の第一次漫才ブームでのB&Bやツービート、90年代のダウンタウンなどを経て(ダウンタウンに「経て…」という90年代の傑作コントがあるが)、その先もさらにものすごい勢いで高度なものになっているが、「ゆるさ」は失われた、のではないか。
・東京コミックショー
https://www.youtube.com/watch?v=WcYBdaoAVY8
⚫︎三球・照代の地下鉄漫才。涙が出るほどゆるくて良い。「黙ってよーなー」が素晴らしい。
(漫才中で、最初の地下鉄は昭和2年、50年も前だ、と言っているが、この動画の漫才は昭和52年、1977年。今から48年前だ。)
・春日 三球 ・ 照代 『乗り物アラカルト』 2007/01/02 (1977/02/11)
https://www.youtube.com/watch?v=8TeDmtqfNN8
⚫︎また別の話。80年代初頭の第一次漫才ブームで本当に革命的だったのは、ツービートでも、紳助竜介でもなく、B&Bだった。当時のツービートや紳助竜介の動画は、今観ると、昔はすごいと思ったけどこんなものだったか…、みたいに感じるが(当時の衝撃があまりにもすごすぎたということもあるが)、B&Bは、今観てもすごいと感じる(ただ、B&Bには「黒さ・毒」がないのが物足りない、しかし、だからこそ今でも見られるのかもしれない)。
・爆笑漫才 M-1グランプリ 漫才好き必見! その1 元祖・高速しゃべくり漫才 B&B
https://www.youtube.com/watch?v=gseR8Yhnzog