2025-12-01

⚫︎Netflixで「ちょっとだけエスパー」第六話(今回は本当に六話)。ここにきてようやく話が動き出して面白くなり始めた感じがある。とはいえ、この「展開」を六話までとっておく必要があったのだろうか、という気持ちになる。

最近の凝った作りのドラマでは、話の中頃でいったん前提をひっくり返すような大きなどんでん返しがあり、また、最終話の一、二回手前くらいでもう一回世界のひっくり返しがあって、さらに、最終話でまたどんでん返しがある、という、三回捻りくらいの練り込んだ構成になっていることが多い(最終話にどんでん返しが二回あったりもする)。このドラマでも、五話、六話は最初の「世界のひっくり返し」に相当するのだろうと思う。でも、そのような技巧が逆に「話の本筋をここまで出し惜しみしていた(序盤が過剰に引き延ばされている)」という印象になってしまっているように、ぼくには感じられた。

今まで小さなスケールに収まっていた話が、ここで一挙に(空間的にも時間的にも)大きく広がる。そこで改めてまた、あー「シュタインズゲート」っぽい、と思ってしまった。パクリとまでは言わないとしても、大ネタの多くが「シュタインズゲート」との類似を感じさせるものなので、新鮮さとか驚きがあまり感じられない。いや、お話として、確かに面白いは面白いのだが、「世界構造」に既視感がある。物語や世界の構造が「シュタインズゲート」的で、話の表面にあるエスパー対戦的な要素が「SPEC」っぽい、という感じか。

(「SPEC」みたいに、超能力のインフレ状態に陥らないように「ちょっとだけ」なのではないか。)

一方に、強キャラ無茶振りコメディ的な「SPEC」みたいな要素があり、もう一方に、がっつりと構築されたSF的世界という「シュタインズゲート」的な要素があって、その両方のいいところ取りを狙っているのだろうとは思う。

⚫︎この先にまだ一、二回はあるのだろう「前提のひっくり返し」で、驚くべき様相が現れるのかもしれないという期待は、まだある。