2026/01/21

⚫︎タランティーノはあまり好きではないが、タランティーノで何が好きかと問われれば『ジャッキー・ブラウン』と答えるだろう。でも、正直言うとどんな映画だったかほとんど覚えていない。ただ、とにかく音楽が素晴らしかったという印象が残っている。

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ジャッキー・ブラウン』は1998年日本公開で、90年代の後半、ぼくはシブヤ系モダンジャズマイルス・デイヴィスビル・エヴァンスハービー・ハンコック…)ばかり聴いていたと思う(記憶は嘘をつくのであまり当てにならないが)。ディアンジェロは聴いていた(なぜ知ったのかは覚えていない)。それが、いつの間にか70年代のソウル・ファンクが好きになっていたのだが、今から振り返って考えると、そのきっかけは『ジャッキー・ブラウン』だったとしか思えない。

(でも、大好きなアル・グリーンの『Let's Stay Together』が使われているのは『パルプフィクション』の方なのだった。おそらく、『パルプフィクション』でアル・グリーンを知った。『ジャッキー・ブラウン』はボビー・ウーマックだ。90年代のタランティーノは「良い音楽を教えてくれる人」だった。

(今なら、サブスクの海を漂うことで、新しい・古いにかかわらず、未知の音楽に出会うことも可能だが、90年代は、誰か教えてくれる人がいない限り未知のものに出会うのは難しかった。「雑誌」や「評論家」が輝いていたのは、そのような時代背景もあると思う。)

(ただぼくは、考えてみれば「音楽雑誌」の読者だったことがない。音楽の情報は、FMラジオ、そして大型レコード店の店頭にある「ポップ」と「試聴機」と「ジャケット」くらいだった。中高生時代はまだ大型レコード店の時代じゃなかったし、田舎に住んでいたので、ラジオからの情報、そして「貸しレコード」店の店頭が主だったが、90年代には情報はほぼ大型レコード店の「店頭」のみになっていた。狩猟的欲望。だから音楽にかんする体系的知識がない。音楽の「言説」部分には全然触れていない。ヒットチャートさえ見たことがないので、何が流行っていたのかもよく知らない。)

(『宝島』は読んでいたけど、80年代の『宝島』は音楽雑誌ではない。)

90年代はモダンジャズを聴いていた、と書いたが、いわゆる「モダンジャズ」的なものも聴いていたが、より好きだったのは、こういう感じのものの方だ。だから、ソウル・ファンクに近かったといえば、近かった。

モダンジャズを聴いていた、と言っても、たとえばコルトレーンとかは、今でもよくわからない。)

・Stuff Miles Davis

https://www.youtube.com/watch?v=C9rDt8SuH7k

Herbie Hancock - Chameleon (Official Audio)

https://www.youtube.com/watch?v=iqomTAiRnVM