2026/01/29

⚫︎ツタヤディスカスで借りたDVDで『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』(鈴木清順・1963年)。初めて観たが、鈴木清順が普通のプログラムピクチャーの監督としても大変優れているということを示す映画で、とても楽しかった。とにかく、宍戸錠がびっくりするくらい格好いい。

・Dance Scene - Detective Bureau 2-3: Go to Hell, Bastards! | 探偵事務所23 くたばれ悪党ども(Suzuki Seijun, 1963)

https://www.youtube.com/watch?v=dfEzKJR6VAo&t=70s

⚫︎この映画に、週刊誌の記者(編集長 ? )で、ヤバいネタを拾っては恐喝して金をせびる「オバチャン」と呼ばれる関西弁の登場人物が出てきて、どこかで見覚えがあるが誰だろうと思っていた。クレジットを見たら「初井言榮」とあって、おお、と思った。80年代のテレビドラマで「意地悪なお婆さん(姑)」といえば初井言榮だった、あの初井言榮か、と。で、Wikipediaをみたら、初井言榮が61歳で亡くなっていると書かれていて愕然とした。あれは(笠智衆みたいな)「老け役」だったのか、と。当時、「意地悪なお婆さん」といえば誰でもがその顔を思い出すようだった人が、お婆さんになるより前に亡くなっていたとは。

⚫︎この映画の脚本を書いたのは山崎巌という人で、この人は日活と専属契約をして、すごい数の日活のプログラムピクチャーの脚本を書いている。で、この同じ人が『谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座』の脚本も書いている(鴨居達比古と共同脚本)。そもそも「メッタメタガキ道講座」の監督は石原裕次郎の映画などを撮っていた江崎実生なのだ(ロマンポルノへと路線変更した日活を辞めた後は「大映ドラマ」の製作に参加している)。プログラムピクチャーの職人的な脚本家と監督が組んで、伝統的な撮影所で撮影されたにもかかわらず、あのような酷い・アナーキーな・タガが外れた「メッタメタガキ道講座」になってしまうというのが1971年という年なのだ(?)、きっと。

(「メッタメタガキ道講座」については1月22日の日記を参照されたい。)

(「メッタメタガキ道講座」と比べると、鈴木清順の『悲愁物語』でさえずいぶん上品なんだな、と感じる。)

(「メッタメタガキ道講座」にはムジ鳥・役で宍戸錠も出ている。)