2026/02/09

⚫︎それでもまだ、AIは「嘘」をつく。

1月25日の日記で、ストローブ=ユイレマティスの関係についてGeminiに質問した時のこたえに、《日本においてストローブ=ユイレを最も精力的に論じているのは蓮實重彦氏です。彼のストローブ=ユイレ論(例えば『映画 誘惑のエクリチュール』や近年の論考)では、画面における「表層」や「身振り」の厳密さが語られます》という一節があって、「え、『映画 誘惑のエクリチュール』にストローブ=ユイレ論なんてあったっけ…」という疑問がよぎったが、「まあ、読んだのは(蓮實の著作を熱心に読んでいたのは)もう30年以上前だから忘れているのかも」とスルーしてしまった。

しかし気になったので確認してみたら(今、手元のあるのは1990年に出たちくま文庫版だが)、ストローブ=ユイレ論などない。索引で調べてみると、オルミの『木靴の樹』について論じたテキストで一箇所ジャン=マリー・ストローブについて触れているページがあるが、ほぼ「名前が挙がっているだけ」で大した言及はない。

こういうところだよなあ、と。こういうことが(決して少なくなく)あるから、今ひとつ信用しきれないんだよなあ、と思う。

とはいえ、このような欠点を補ってあまりある多大な恩恵を受けているのだ(ぼくの場合、その多くが外国語の翻訳だが)、ということは忘れてはならない。

(追記。もしかすると、90年以降に出版された「新版」があって、そこに追加されているという可能性はある。)